日野自動車は大型トラック「プロフィア」に2019年夏、ハイブリッド車(HEV)モデルを追加投入する計画だ。

日野自動車が2019年夏に発売する予定の大型トラック「プロフィア・ハイブリッド」。2017年にフルモデルチェンジした「プロフィア」に追加する。
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 発端はおよそ5年前に遡る。2013年の東京モーターショーでUDトラックスがEV(電気自動車)トラックを参考出品したのに対し、日野自動車はプロフィア・ハイブリッドを同じく参考出品していた。すでに開発はスタートしていたことになるが、それから日野は地道に開発を続けてきた。

 小型車ではHEVからEVへと目的に応じて電動化が進みつつある。しかし大型トラックでは「HEV化はあまり効果がない」とこれまで思われていた。小型トラックや路線バスと比べ市街地走行の比率が少なく、高速道路を巡航する割合が高いため、加速時のモーターによるアシストの効果が薄く、減速時の回生充電もそれほど期待できないからだ。

 ところが日野自動車は、分析の結果、高速道路巡航中においても勾配によってアシストと回生の恩恵が受けられることを見いだした。高速道路の勾配は距離が長く、車重が重い大型トラックであれば回生充電の効果は大きいのである。バスと比べても総重量が重い大型トラックが高速道路を走行するということは、緩やかな勾配も上りでは負荷が大きく、下りでは勢いがついて速度を抑制する必要があるのだ。

 新東名高速道路のようなフラットな高速道路ではあまり効果がないように思えるが、それは日本の高速道路でも一部にすぎない。多くの高速道路では想像以上に起伏があり、大型トラックの場合下り坂では回生エネルギーをためることができる上に、上り坂ではモーターによるアシストが可能となるため燃費改善が期待できる。

 そこで日野が導入したのが電池管理システム&トルク配分制御と呼ばれるHEVの制御システムだ。

HEVシステムの制御にはAIを活用。運転者の運転状態やエンジンの負荷、電池の状態で、アシスト量やエンジン制御を変える。さらにロケーターを使い、100km先までの電池の使い方を考え、より燃費の良いHEV制御を実現する。
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