トヨタ自動車は「第16回ITSアジアパシフィックフォーラム」(2018年5月8日~10日、福岡国際会議場)でコネクテッドカー関連技術について説明した。

 2017年10月に公表した、東京都内500台のタクシーの走行画像データを活用したレーン別渋滞情報の実用化に向けた、開発状況を説明した。

 本事業は一般社団法人ハイヤー・タクシー連合会と2017年4月から行っている実証試験が基盤だ。日本交通、帝都、大和など大手5社のタクシー合計500台にトヨタがディーラーオプションとして提供しているテレマティクスサービス「Translog」の端末でデータを収集する。

 データの取集方法は、アフターマーケット市場で用いられることが多いOBD2専用ポートを使わず、トヨタディーラーで技術者が装着する機器を使う。

 収集するデータは、車両のCAN情報と、Translogに含まれるドライブレコーダーからの画像データが主体となる。通常のTranslogは法人向け商品で、急ブレーキなどのイベント情報を、イベント発生前の12秒間とイベント発生後の8秒間のみのデータを収集するもの(図1)。

図1 トヨタが法人向けに発売しているTranslogシステムを改良。
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 それを常時接続するように改良した。収集するCAN情報は、車両モデルによって差があるが通常数百種類あるデータの中から60項目に限定してデータを得ている。

 携帯電話からのデータ送信は1分毎でデータ量は1日あたり15GB/台。これらのデータをAI(人工知能)で解析し、すでに配信しているスマホ向けナビゲーションサービス「TCスマホナビ」の追加機能として活用する(図2)。まずは都内25カ所の交差点を対象にレーン別渋滞情報を配信する。スマホアプリ情報は5分毎に更新される。校舎、バイク、

図2 TCスマホナビにレーン別渋滞情報を追加。交差点の静止画も確認できる。
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