企業の中では、さまざまな問題が発生する。技術的な問題であれば1人の優秀なエンジニアが対処すれば解決できる場合もあるが、関係者全員の知恵や知識、経験を生かしながら話し合う、つまりチーム力を最大化しなければ解決できない問題も多く存在する。このチーム力を引き出す役割を担うのが「問題解決ファシリテーター」と呼ばれる人材だ。
 日産自動車では、独自の問題解決方法「日産V-upプログラム」(以下、V-up)を長年活用し、成果を上げてきた。V-upではチームによって問題を解決していく。つまり、問題解決ファシリテーターの存在が不可欠だ。V-upの開発、普及に長年に渡り携わってきた同社の玉浦賢二氏に、問題解決ファシリテーターの役割やスキルについて解説してもらった。

 「ダラダラ話をしているだけで何も決まらない」「議論がいつも平行線で、積み上がらない」「2時間も会議をしたのに、何が結論か、何が解決策なのか分からない」「どうせ意見を言っても、役員の一言で決まってしまう」「10人も参加者がいるのに、発言するのは2~3人しかいない」「会議ではああ決まったけど、(会議後に)できるわけがないと呟く人がいる」---。

 みなさんは、問題の解決策などの結論を出さなければいけない社内会議で、このような状況に遭遇したことがあるのではないでしょうか。私も、過去にいく度となくこのような経験をしました。

*本稿では問題と課題を区別せず、総称して「問題」と呼んでいます。

 では、どのような会議が望まれるのでしょうか。それは、効果的で効率的な会議です。つまり、「1つの目的に向かって」「出席者全員の知恵、知識、経験が結集され」「全員のコンセンサスを得た結論が」「時間通りにでて」「それが確実に実行される」という会議です。このような「ありたい会議」の実現に大きな役割を担っているのが問題解決ファシリテーターなのです。

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