(イメージ写真:m.Taira/PIXTA)
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 「甲子園は清原のためにあるのか~~~」。このアナウンスが今も深く記憶に刻まれている甲子園大会(全国高校野球選手権大会)および野球のファンが多いと聞きました。高校時代から応援しているアスリートがプロになり活躍していく姿は、まるで自分が育てたかのように思ってしまいます、その後の人生を共に歩んでいる運命共同体のような思い入れもあり、アスリートの活躍をファンとして追ってきた時間が長ければ長いほど、思いはひとしおなのでしょう。

* 1985年第67回全国高校野球選手権大会決勝戦〔宇部商業高等学校(山口)-PL学園高等学校(大阪)〕、PL学園の清原和博選手が4回裏の同点ホームランに続いて6回裏に再度同点に追いつくホームランを放った時、朝日放送アナウンサーの植草貞夫氏がこのように実況しました。

 甲子園大会の人気と魅力は時代を超え普遍的なものです。その第1回大会の2年前、1913(大正2)年に前身となる「関西学生連合野球大会」が開催されました。それを主催したのが何と、スポーツ用品メーカーのミズノだったと、先日お聞きして大変驚きました。その2年後に朝日新聞社が大会開催を企画し、ミズノに相談して了承を得て、現在の夏の甲子園大会に当たる全国中等学校優勝野球大会の開催を始め、今に至っているのです。

 以前に比べて野球人口は減少傾向にありますが、野球観戦ファンは全く減ることなく、日本の人気スポーツの1つとして隆盛を誇っています。そういえば、本コラム読者のリクエストが一番多いのも野球ですので、今回は「野球をテクノロジーする」に取り掛かろう、機が熟したかな、と思いました。

 取材先は当然、野球用具で日本トップシェアのミズノに、迷うことなくお願いしました。スポーツ用具全般のメーカーとしてミズノの認知度の高さは誰もが認めるところですが、特に野球用具のシェアは競合メーカーの追従を許さない状況です。

 その理由を少し考えてみました。ミズノといえば匠、名人の存在です。著名な方では、イチロー選手、松井秀喜選手のバットを作られていたバット職人、久保田名人(久保田五十一氏)がすぐ頭に浮かびます。

 しかしそれだけで、長年高いシェアを保てるわけはありません。取材をお願いして製品開発についてミズノの強みは一体どこにあるのか、詳しいお話しを聞かせていただきたいと思いました。

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