2018年12月に起きた出来事をまとめた宇宙ビジネス通信をお届けします。同11月も国内外で新しい取り組みが見られました。例えば、ウミトロンのペルーでの養殖事業(ニュースリリース)、米Rocket labの13機の小型衛星の打ち上げ(ニュースリリース)、トルコ宇宙局の設立、中国の月面計画「嫦娥4号」の打ち上げ成功、ロシアS7 Spaceの民間宇宙ステーション構想「Orbital cosmodrome」計画の発表などのニュースがありましたが、ここでは以下の5つのニュースをピックアップしました。

【1位】日本の将来の基幹ロケットH3、英国インマルサットから初受注

 2018年12月6日、三菱重工業は英国の衛星通信企業インマルサット(Inmarsat plc)から、日本の基幹ロケットとなるH3ロケットのローンチサービスを、民間企業として初めて受注したと報じました(ニュースリリース)。

 H3の初号機打ち上げは2020年度の予定で、今回の受注によるインマルサット向け打ち上げ実施は、2022年以降になるとのことです。

 三菱重工とインマルサットは、密接な関係があります。2020年以降の運用開始を計画する第6世代通信衛星「Inmarsat-6シリーズ」初号機の打ち上げ輸送サービスを、現在の基幹ロケットH-IIAで受注しています。

 三菱重工のプレスリリースによると、インマルサットのルパート・パース(Rupert Pearce)CEOは、「当社は移動体通信における世界的リーダーであり、この地位はパートナー企業との協業関係の拡充・多様化に努めることで構築したものです。当社は、新たな市場に進出し、商機を創出するために、イノベーションにコミットする新しいパートナーを絶えず探し求めています」と述べています。

 三菱重工宇宙事業部長の渥美正博氏は「H3ロケットの開発は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)を核として、キーコンポーネントメーカーと主契約企業である当社が連携しながら進めている途上にありますが、今回高い評価を頂けたことに改めて感謝します。お客様の期待に応えるべく、JAXAや政府機関の下、この基幹ロケットをしっかりと開発していきたい」と述べています。

 三菱重工のH-IIAおよびH-IIBのロケットローンチサービスは、97.9%という非常に高い成功率を誇っています。実に、2005年以降41回連続で成功しているというすごい実績です。今後、H3ロケットはどのような実績を積んでいくでしょうか。

三菱重工とインマルサットの合意の様子
(出所:三菱重工業)
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