2018年10月の宇宙ビジネス通信をお届けします。10月も国内外で新しい取り組みが見られました。Space BDが日本初となる宇宙利用プラットフォームサイト「Space for Space」をオープンした話題や、さくらインターネットが経済産業省の委託で開発する日本初の衛星データプラットフォーム「Tellus」の話題などもありましたが、ここでは以下の5つの出来事と番外編1つの計6つの出来事をピックアップしました。

【1位】中国が「人工の月」となる照明衛星を計画

 2018年10月16 日、人民網は、中国が2020年までに照明用の人工衛星、いわば「人工の月」を打ち上げ、街灯の代わりに都市部を照らし、電気代を削減する計画であると報じました(人民網英語版)。2018年10月10日に中国・成都市で開催された「全国起業・イノベーション活動ウィーク」において中国航天科技集団公司(CASC)が発表しています。

 人工の月となる衛星は、地球上の直径80kmのエリアを照らすことができるそうです。また、数十mの範囲であれば、照度をある程度コントロールできるとのことです。また、本物の月と一緒に照らすことで、月明かりだけのときより8倍明るくすることも可能とのこと。この技術は、何年も前から試験され、既に最終段階を迎えているといいます。

 プロジェクトの責任者によると、この世界初の人工の月の衛星は、2020年までに西昌衛星発射センターから打ち上げられ、2022年には追加で3機の衛星を打ち上げる計画のようです。

 この衛星で例えば成都市を照らした場合、照明用の電気代を年間12億元(約200億円)節約できる見通しだといいます。また、災害で停電が発生したときにも、被災地の救助活動に役立てることができるとしています。

 ものすごい計画が発表されました。具体的にどのような衛星なのか、フィージブルな計画なのかどうかは不明ですが、新しい取り組みであることは間違いありません。

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