2018年9月の宇宙ビジネス通信をお届けします。9月も国内外で新しい取り組みが見られました。日本の宇宙ベンチャー、ispaceの月ミッションに向けた米SpaceXとの契約の話題や、米アストロボティック(Astrobotic)のCubeRoverやRIS4Eに関する話題などもありましたが、ここでは以下の5つの出来事をピックアップしました。

【1位】Space Xの世界初民間月旅行ミッション、ZOZOTOWN前澤社長が最初の搭乗者に名乗り

 2018年9月17日、米スペースX(Space X)は、世界初の民間月旅行ミッションで、ZOZOTOWNを運営する前澤友作氏が最初の搭乗者になると発表しました。歴史上、人類は24名しか行くことができていない月。そして1972年のアポロ計画以降、月への有人ミッションは行われていないという現実の中で、このミッションは画期的な出来事となりそうです。

 月へは、Space Xが開発中のロケット「BFR(Big Falcon Rocket)」を利用するといいます。2017年9月のこの連載でも紹介しましたが、BFRは、宇宙船部分とブースター部分の2つで構成される超大型のロケットです。全長は106m、直径9mで150tのペイロードを乗せることができるといいます(Space Xの資料)。このBFRによる初の月旅行は、2023年になるようです。月まで行くのに4~5日かかり、月へは着陸せずに、月の周りを周回したあと地球に戻る予定のようです。

 前澤友作氏は、今回の月旅行で購入した座席を、画家や音楽家、映画監督、建築家、写真家など世界中のアーティストに提供する予定といいます。ちなみに前澤氏は、SpaceX自体へも出資しているという報道もあります。

 このニュースのポイントとして、対メディア行動やキャスティングなどを含めた前澤氏の情報発信力が挙げられるでしょう。今後も宇宙ビジネスのフィールドで見られるであろう前澤氏の“仕掛け”が楽しみです。また、Space XのElon Mask氏と前澤氏との間では、今後もいろいろなビジネスでコラボレーションの可能性があるのではないでしょうか。

世界初の民間月旅行について会見するElon Mask氏と前澤友作氏
(出所:Space X)
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