2018年4月に起きた宇宙関連の出来事をまとめた「宇宙ビジネス通信」をお届けします。4月も、大企業からベンチャー企業まで、”New Space”と呼ばれる民間宇宙事業に関する動きが活発でした。その中から今回は、以下の5つの出来事をピックアップして解説します。

【1位】豊田通商、グローバル測位サービスに出資

 2018年4月20日、大手商社の豊田通商はグローバル測位サービス(以下、GPAS)に出資すると発表しました(出資を報じる豊田通商のホームページ)。GPASが取り組んでいる高精度測位補強データの配信サービスは、高精度衛星測位の実現のためには不可欠な技術基盤です。

 2018年1月号でも紹介しましたが、豊田通商は高精度測位に関する受信機などの低コスト化、小型化、消費電力低下などを目指すマゼランシステムズジャパンにも出資しています。

 豊田通商は、GPASとマゼランシステムズジャパンへの出資も含めて、高精度衛星測位の技術基盤構築に総合的に取り組んでいます。同社の強みは多くあります。総合商社であること、大規模プロジェクトのマネジメントで実績があること、海外へのネットワーク(準天頂衛星システムのサービス範囲であるアジア太平洋地域を含む)が強固であること、ADAS(先進運転支援システム)やV2X(車車間通信など)などの自動車関連ビジネスに強みがあること、そしてGPASやマゼランシステムズジャパンなど日本の高精度衛星測位の技術をリードする企業と連携していること、などが挙げられます。

同社の取組みは、日本の強みである高精度測位ビジネスに大きな革新を起こすに違いないと、筆者は考えています。

GAPSのWebサイト。トップページで豊田通商の出資を報じる。
(出所:GAPS)
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