2018年3月に起きた宇宙関連の出来事をまとめた「宇宙ビジネス通信」をお届けします。3月も、ベンチャー企業の動きや中国の新しい取り組みなど、たくさんのニュースが配信されました。ここでは、以下の5つの出来事をピックアップして解説します。

【1位】三井物産、米国ベンチャーのSpaceflightに10億円出資

 2018年3月14日、三井物産は米国の宇宙ベンチャー企業、Spaceflightに10億円を出資すると発表しました(三井物産のプレスリリース)。

 三井物産はこのところ、宇宙ビジネスに関する投資活動などを活発化しています。これまでに、日本に拠点を置く小型衛星ベンチャー企業のアクセルスペースに出資しています。三井物産はなぜ、“NewSpace”と呼ばれる民間宇宙ビジネスに積極的なのでしょうか。

 その前に今回の投資先、Spaceflightについてご紹介します。2017年10月号でも書きましたが、この企業は人工衛星のライドシェアや、小型衛星を所望の軌道に投入するサービスなどを展開する宇宙ベンチャー企業です。実際に、多くの小型衛星を投入した実績もあります。さらに、Spaceflightの関連企業であるBlackskyとの関わりも重要です。Blackskyは、地理空間情報プラットフォーム事業を手掛けており、リモートセンシングや測位ビジネスと関連づけた事業に強みを持っています。

 三井物産によると、このSpaceflightへの出資により、三井物産が手掛ける鉱山・油田・農業・交通等の事業と、Blackskyのリモートセンシング画像やIoT、ビッグデータ解析技術を組み合わせることで、三井物産のさらなる事業拡大を目指すとのことです。そのほかにも、Spaceflightが持つ世界のネットワークと実績を活用し、国内外のロケット打上げ会社への衛星搭載関連サービス等で協業をしていくことなども考えているようです。三井物産が、今後どのような宇宙ビジネスの展開を仕掛けるのか、楽しみです。

Blackskyが手掛けるリモートセンシング事業の概要
(出所:Blacksky)
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