人間と機械が情報をやり取りするための手段であるマンマシンインターフェイスにおいて、音声入出力技術が注目されている。2017年は、IT大手各社等からスマートスピーカー(AIスピーカー)が発売され、音声アシスト端末が家庭に入る動きが活発化している。特許出願の面から見ると、2012年以降、米国、中国、韓国が出願件数を増加させる一方で、日本は横ばいで推移している。日本においては、自然な会話を実現する技術などの強みを持つ分野に注力しつつ、弱い分野を補強していくことが求められる。

 人間と機械が情報をやり取りするための手段であるマンマシンインターフェイスにおいて、従来からあるキーボード、タッチパネル、ディスプレイ等に代わって、操作の効率性や柔軟性を格段に向上させる手段として、音声認識・合成等の音声入出力技術が期待されています。

 近年、音声認識精度の向上や合成音声の品質の向上、ハードウエア機器の多様化、処理能力の向上がめざましく、また、従来のスマートフォンに加えて音声アシスト端末に代表される新しいデバイスが次々と登場し、市場の注目を集めています。さらに今後は、IoT(Internet of Things)関連技術の進展によってこれまで以上に身の回りの様々な機器が相互に接続され、人間と機械のやり取りの対象に加わることが予想されます。

 このような背景の下、特許庁は「平成29年度特許出願技術動向調査」において、マンマシンインターフェイスとしての音声入出力に関する特許出願動向を調査し、その実態を明らかにしました(特許庁による調査レポートの概要(PDF形式)こちら)。

 図1に本調査の技術俯瞰図を示します。本調査では、図1に示す観点、すなわち、本技術の応用産業と関係する「用途」、音声入力から出力までの各段階における「要素技術」、技術が解決しようとする「課題」の3つの観点で整理しています。

図1 技術俯瞰図
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