本記事は、電子情報通信学会発行の機関誌『電子情報通信学会誌』Vol.101 No.11 pp.1078-1084に掲載された「5Gで実現する自動運転」の抜粋です。全文を閲覧するには電子情報通信学会の会員登録が必要です。会員登録に関して詳しくはこちらから(電子情報通信学会の「入会のページ」へのリンク)。全文を閲覧するにはこちらから(電子情報通信学会のホームページ内、当該記事へのリク)。『電子情報通信学会誌』の最新号はこちら(最新号目次へのリンク)。

1. はじめに

 2020年の商用化に向けて第5世代移動通信システム(5G)の研究開発が行われている。5Gは従来の能力拡張である拡張モバイルブロードバンド通信(eMBB:enhanced Mobile Broadband)に加えて、超高信頼・低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low Latency Communications)や多数接続通信(m-MTC:massive Machine Type Communications)を新たな領域としており、高度情報化社会の社会基盤として期待されている。特にURLLCとm-MTCは新しい市場を開拓できる可能性があり、具体的な5Gの適用事例の確立が急務である。

 一方、自動車メーカやIT企業などが完全自動運転車の実用化に向けて開発を進めている。完全自動運転車の早期実現に向けて5G URLLCの自動運転技術への応用も期待されている。本稿では、5Gの自動運転への適用の可能性と最新動向について解説する。

2. 自動運転実現への5Gの貢献の可能性

 ITU-R(国際電気通信連合無線通信部門)の勧告M.2083-0は、5Gの無線能力として最大データ速度20Gbit/s、無線区間の伝送遅延1ms以下を目標としている。実際には、ネットワーク区間を含むエンドツーエンドの伝送遅延でも数~10数ms程度になると言われている。本章では、大容量かつ高信頼低遅延通信が可能となる5Gの自動運転への適用の可能性について述べる。

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