本記事は、電子情報通信学会発行の機関誌『電子情報通信学会誌』Vol.101 No.8 pp.832-837に掲載された「バーチャルリアリティ映像から受ける生体影響の評価」の抜粋です。全文を閲覧するには電子情報通信学会の会員登録が必要です。会員登録に関して詳しくはこちらから(電子情報通信学会の「入会のページ」へのリンク)。全文を閲覧するにはこちらから(電子情報通信学会のホームページ内、当該記事へのリンク)。『電子情報通信学会誌』の最新号はこちら(最新号目次へのリンク)。

1.はじめに

 映像技術の進展に伴い、様々な映像表示媒体を通じて、映像を便利に利用できる環境が構築されてきた。とりわけ超高解像(UHD)映像の実用化やヘッドマウントディスプレイ(HMD)の一般市場への展開など、リアリティの高い映像の視聴が比較的容易になっている。

 このような優れた映像技術を生かした様々な応用展開を図るためには、場合によって生じ得る映像酔いやとりわけバーチャルリアリティ(以下、VR)環境での酔い、すなわちVR酔いなど、好ましくない生体影響をできるだけ生じないように配慮することが必要である。このような観点から現在、映像酔いを軽減するための人間工学的指針やHMDの人間工学的指針の作成とその国際規格化が進められようとしており、基盤となる知見の集積が重要となっている。

 本稿では、映像酔いやVR酔いの概要を述べた後、これらが生じる原因についての仮説や、実際の生体影響計測法と明らかにされてきた主な知見について概説し、更に映像酔いやVR酔いの軽減策に関し、人間工学的指針の国際標準化において基本となる考え方を紹介する。

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