本記事は、電子情報通信学会発行の機関誌『電子情報通信学会誌』Vol.101 No.7 pp.673-677に掲載された「植物工場のソリューション──農業技術と工業技術の融合した植物工場について──」の抜粋です。全文を閲覧するには電子情報通信学会の会員登録が必要です。会員登録に関して詳しくはこちらから(電子情報通信学会の「入会のページ」へのリンク)。全文を閲覧するにはこちらから(電子情報通信学会のホームページ内、当該記事へのリク)。『電子情報通信学会誌』の最新号はこちら(最新号目次へのリンク)。

1. 人工光型植物工場システム開発の取組み背景

 近年の異常気象(夏期の高温、集中豪雨、竜巻等)の多発、消費者の減農薬・無農薬野菜指向の中での薬剤抵抗性病害虫の顕在化、更には就農者の高齢化など、農作物生産現場を取り巻く環境は厳しさを増しており、日本における農作物生産は大きな転機を迎えようとしている。

 人工光型植物工場システムは、安心安全な農薬未使用の野菜を天候など外部要因によらず安定して供給することが可能であること、虫、土などの異物混入もなく、生菌数も少ないため、長期保存が可能であること、環境制御技術の応用で機能性野菜を栽培可能であることなど、露地栽培にない特徴が、近年大きく注目を集めている。

 一方で、現在の人工光型大形植物工場において、最大の課題は野菜の出口すなわち販売先の確保であるが、栽培システムそのものにおいても、不均質な栽培環境、それに伴う歩留まりの低下、主に光熱費や人件費による運営コストが想定以上にかさむこと、施工・栽培ノウハウの欠如など多くの課題があり、残念ながら、多くの植物工場が赤字での運営となっているのが実態である。

 これらの課題の解決を、工業製品製造ノウハウを活用した「植物工場プラント開発販売」と植物工場に特有の「栽培レシピ開発」の両面で図っており、本稿では、その内容を説明する。

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