イントランスHRMソリューションズ 代表取締役 竹村孝宏氏

 「なぜか自分の話はいつも聞いてもらえない」「一生懸命話したのに、結局分かってもらえなかった」「プレゼンテーションや会議の場でしっかり資料を準備して丁寧に説明したのに、反応はいまひとつ」──。こんな経験はありませんか。

 ビジネスではさまざまな場面でプレゼンテーション(以降、プレゼン)が必要です。ビジネスパーソンにとっては、プレゼンテーションにより自ら考えた企画や開発した新商品・サービスが認められるかもしれないという大きなチャンスでもあります。

 「良いプレゼン」とは、聞き手を納得させることができるプレゼンです。聞き手が納得して行動を起こしてくれるプレゼンとはどのようなものかを知り、ぜひ実践してみましょう。

話し方の5つのポイント

 聞き手の関心をつなぎとめ、話に耳を傾けてもらうためのポイントは次の5つです。

[1]声の大きさ、スピード、トーンを意識する

 プレゼンのときは、大きな声でゆっくりと話すことが基本です。小さな声や早口で話すと、内容が聞き手の頭に入りにくくなります。緊張すると自分が思っている以上に早口になることがあるので、通常よりゆっくり話すように心掛けるとよいでしょう。

 私たちが普段会話をするときも、無意識のうちに声の大きさやスピード、トーンに変化をつけています。話の中で大切な部分を話すときには声に変化をつけて、聞き手の意識を引きつけるようにしましょう。

[2]効果的な「間」を取る

 「間」を取ることによって、プレゼンにメリハリがつきます。自分が伝えたい内容を聞き手に理解してもらう時間を取ることができます。

 急いで話そうとすると早口になり、聞き手は理解しにくくなります。間を取ることで、話し方に落ち着いた印象を持たせることができるので、聞いている側も安心して話を聞くことができます。

 あれもこれも話そうとすると長い話になりがちですが、センテンスを短くすることで間を取りやすくなります。

[3]身振り手振りを加える

 身振り手振りによって、聞き手の視覚にも訴えることができます。そうすることで、話の内容がより印象に残りやすくなります。

 スライドを使ってプレゼンするのであれば、話す内容に沿ってジェスチャーを入れたり

スクリーンの前に移動してスライドを手で示したりすることで、話の内容がより聞き手の頭に残りやすくなります。

 ただし、終始身ぶり手振りを交えていると、聞き手が気になって話に集中できなくなることもあります。重要なポイントで効果的に使うようにしましょう。

[4]聞き手に質問を投げ掛ける

 話し手が一方的に話すだけではなく、聞き手に対して質問を投げ掛けるのも有効な方法です。質問を投げ掛けることで、自分の話の内容に興味を持たせたり、聞き手を巻き込んで会場に一体感を出せたりするなどのメリットがあります。

 質問は、プレゼンの最初で行うことによって効果が出ます。例えば「皆さん、今日は○○を解決したいからこの場にいらっしゃったのですよね?」と質問されれば、その答えを知るためにプレゼンを聞きたくなります。また、いつ自分に質問が飛んでくるか分からないので、プレゼンに集中するようにもなります。話を聞き流されてしまうことはなくなるでしょう。

[5]繰り返し伝える

 特に重要だと思うことは、繰り返し伝えて相手に印象づけます。同じ内容を繰り返し伝えることで、相手の頭の中に残りやすくなります。

 相手を飽きさせずに注意を引き付けておくには、繰り返しのたびに何かを加えていくのがよいでしょう。例えば、話題を出した背景を話す、似たような具体例を紹介する、代替案を提案する、などがあります。