イントランスHRMソリューションズ 代表取締役 竹村孝宏氏

 「意思決定をついつい先延ばしにしてしまう」、「自分で決めたくないので部下に丸投げ」、「決断に時間がかかってタイミングが遅れがち」…。ビジネスシーンでは常に、何らかの意思決定が必要です。にもかかわらず、意思決定にすごく時間がかかったり、自分で決断できずに他人任せにしたりすることはありませんか。

 決断ができないときは、より良い選択肢や正解を求めようとしていたり、自分の独断で決めたくないと思っていたり、自分では責任が取れないので他人任せにしたりしているのかもしれません。

 決断力とは、自分の責任で必要なときに必要なタイミングで、物事を決定する能力です。変化の激しいビジネス環境では、全てにおいてスピードが求められます。決断力は、重要な経営資源である「時間」を節約するための重要な力といえます。

決断力のある人とは

 決断力のある人には3つの特徴があります。

[1]自分の軸を持っている

 何を理由に決断したかがはっきりしている人ほど、決断力があるといえます。決断力のある人は、自分の中にはっきりとした軸を持っています。判断基準および何が優先事項なのかが、過去の経験から明確であり、自己の基本としてその人の中に根付いています。

 明確な軸に照らして決められるため、ムダに悩まずに決断できるのです。軸がなければ、不安に駆られて悩んでしまい、現状維持を選んでしまいがちです。

[2]迷いを吹っ切る力がある

 責任ある役職に就いていたり、さまざまな決断を行ってきたりした人でも、迷いは生じるものです。大切なのは、その迷いを吹っ切る力があるかどうかです。

 基準や理由が明確になっていれば、迷いを吹っ切ることができるでしょう。例えば、「自力でなんとかする」という確固たる意志で迷いを吹っ切る人もいます。その決断によって「なぜ選択したのか」が明確になっており、迷う余地を自分に与えていない人も決断力があるといえます。

[3]前に進む力がある

 決断が伴う場面では、失敗と成功は五分五分です。失敗するかもしれないという「恐れ」によって立ち止まらない人は、決断力があります。失敗したとしても、「何とか乗り切るのだ」という強い意志を持ち、失敗する恐れを克服して前に進む力も決断力です。

 たとえ失敗する可能性があっても前進する力があれば、それは決断力なのです。