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イントランスHRMソリューションズ 代表取締役 竹村孝宏氏

 新規プロジェクトに手を挙げなかった。これまで経験のない仕事を引き受けなかった。重要な会議の司会を断った──。「ここぞ」というときに、なかなか勇気が出ず、一歩踏み出したいのについ尻込みしてしまった経験はありませんか。

 勇気が出ない理由は、主に3つあります。

[1]失敗するのが怖い

 「努力したのに全く評価されなかった」「自分の考えで進めた仕事で周りの人に迷惑を掛けた」「自分の仕事の成果なのに横取りされた」…などなど、行動しようと思った時に、過去に失敗した経験があると、また失敗するのではないかという気持ちにとらわれてしまいがちです。再び同じような目に遭うのではないかというマイナスイメージにより行動することを躊躇(ちゅうちょ)してしまいます。「行動すると痛みがあるかもしれないので最初から行動しない」「失敗を避けて他人からマイナス評価を受けないように自分を守る」といった心理が働いてしまうのです。

[2]自分の意志がはっきりしていない

 自分がこうしたいという意志がはっきりしていなければ、勇気は出ません。「上司に『やれ』と言われたから」「周りの人が皆やっているから」「別にやりたくてやっているわけじゃないし」などと考えるのは、すなわち、他責思考に陥り、自分の気持ちがはっきりしていない証拠です。

[3]目標が明確になっていない

 目標がはっきりしていないと、不安で最初の一歩を踏み出せません。他責思考で決めた目標は漠然としているので、実現するために自分がどのように行動すべきかを認識できていません。そのため不安がどんどん大きくなり、「できない」と決めつけて思考を停止してしまいます。目標に対して、当事者意識を持ってポジティブに取り組むことができなくなるのです。