経営破綻の明確な定義はないが、筆者は「支払いができずに事業継続ができない事態に陥ること」と言っている。行きつく先は企業が消滅し全従業員が職を失う倒産だ。

 製造業で戦後最大と言われたのが、2017年に1兆円を超える負債総額を抱えて経営破綻したタカタ。リコール問題に伴う多額の債務から、資金繰りのめどが立たなくなり民事再生法の適用を申請。最終的に中国寧波均勝電子の子会社であるキー・セイフティー・システムズに、問題となった硝酸アンモニウムを使ったインフレーターの製造・販売事業以外の事業を譲渡し、債権者への弁済原資にした。弁済率はわずかだったようだが、従業員の雇用が守られたことは不幸中の幸いといえる。

 支払いができない事態に陥れば経営は破綻する。つまり、本連載でも再三述べてきたキャッシュフローの確保が経営の鍵ということだ。以下では幾つかの事例を確認しながら、経営破綻を引き起こす原因とプロセスについて述べる。

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