[画像のクリックで拡大表示]
中山聡史=A&Mコンサルト 経営コンサルタント

 今回は「ムダ」について考えてみたいと思います。仕事をする上で「ムダ」があってはならない──。これは当たり前のことです。では、そのムダをどのように見つけ、どのように排除していくべきでしょうか。

 まずは、なぜムダが発生するのか原因を見つける必要があります。よく「ムダ取り」という言葉を耳にします。果たして「ムダ」は簡単に取れるものなのでしょうか? 私は非常に疑問に感じます。

 本来、ムダというのは結果であり、何かしらの作業をした結果、ムダが発生するというメカニズムのはずです。そのため、ムダを取ろうと思うとその前の「何かしらの作業」を改善しなければなりません。

 例えば、製品を量産する製造業の場合、製造過程でムダが発生する1番の原因は何だと思いますか? 実は、ムダを発生させているのは「ムラ」があるからなのです。では「ムラ」とは何でしょうか。

 「ムラ」とは、分かりやすく言えば業務量の変動値となります。常に業務量が一定であれば、変動はなくなり、ムダな仕掛品や完成品、工数がなくなります。そのため、計画通りに製造することができます。いくらムダの対策をしたところで、ムラがあればムダは一向に減りません。時間ばかりがかかる上に、新しいムダが発生するのです。

 従って、まずはムダを改善するのではなく、ムラをできる限りなくすことです。最近、私が取り組んでいるのは、「1日計画表」です。この時間帯に何をし、どんなアウトプットをするかを紙に書いてから、仕事に取り掛かるようにしました。これだけでも、ムダにパソコンを打っている時間が削減されたような気がします。

 私は前職の自動車メーカーでの業務の中で、「常に改善する」ということを教えられました。「仕事に完璧はない。常にどこかに『ムダ』が存在する。従って、常にムラを探すこと」これが私の持論です。「ムラ」を排除するとさらなる「ムダ」が見えてくる。永遠に「ムダ」がなくなることはないと考えています。