カスタマイゼーションという共有価値

 そこで、カスタマイゼーションという1つの答えが出てくるわけです。「棚のサイズと、色を入力してください。ご希望の棚を製造して送ります」「あなたの身体を3Dスキャナーでスキャンしてください。あなたの身体にピッタリの服や下着を製造販売します」──。こんな企業があれば、いいと思いませんか? なぜ、いいと思うのか。それは、「自分にピッタリと合ったものが、手軽に手に入らない」という現在の課題を解決する共有価値が存在するからです。

 まだまだ、このカスタマイゼーション製造に関しては未知の部分が少なくありません。しかし、これは、新興国はもちろん、先進国でも大規模に実施しているメーカーはわずかで、競合が少ない「ブルー・オーシャン」であると言えます。よって、これから先進国の製造業はカスタマイゼーションを視野に生産管理を構築していくべきであり、実はそれを目指しているのがドイツのインダストリー4.0です。