寺倉 修=ワールドテック 代表取締役、元デンソー設計開発者

 宇宙ベンチャー企業であるインターステラテクノロジズ(本社北海道・大樹町)の小型ロケットが宇宙空間へ到達した。打ち上げ3回目での成功だ。昨年(2018年)に2回目の打ち上げが不調に終わった時、本コラム(第38回)ではこう述べた。「失敗から学び、知見を積み上げて、最後は高度100kmに到達する。その「開発のステップを歩んでいる」と捉えるべきだ」と。それが早くも現実となった。リスクをとり、失敗してもチャレンジして成し得た快挙だ。心からお祝いを申し上げたい。

 ただ、開発ステップといっても、私はロケットのそれを経験したことはもちろんない。しかし、大きな括(くく)りは以下の通りだ。

  • [1]開発する製品としてロケットを選び
  • [2]そのロケットの諸元(開発目標値)を決め
  • [3]その開発目標値を達成するための技術課題のめどをつけた

 過去2回の失敗では、手戻りが開発目標値まで遡ったのか、技術課題のめどをつける中で済んだのかはともかく、これらの開発ステップを踏まえた作業であったはずだ。

 これら開発ステップ(手順)は、第52回のコラムで述べた先行開発の大きな流れ、すなわち、以下のステップに通じる。

  • [1]分野と製品選定(製品選定)
  • [2]ダントツ目標値設定(目標値設定)
  • [3]ネック技術開発(技術のめどづけ)

 仕事は手順が大切だ。今回も先行開発の手順である「先行開発プロセス」について取り上げる(これは「先行開発の7つの設計力要素」の第1番目である)。

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が2020年1月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら