西村 仁
ジン・コンサルティング 代表、生産技術コンサルタント

 ものづくりでは材料を購入して加工により必要な形をつくります。この加工法の種類を大きな5つの分類から見ていきましょう。

[1]削って形をつくる「切削加工」
[2]型を使って変形させる「成形加工」
[3]材料同士を接合する「接合加工」
[4]局部的に溶かす「特殊加工」
[5]形を変えずに材料の特性を変える「熱処理と表面処理」

[1]の切削加工は、切粉が出る加工です。旋盤加工やフライス加工、穴開け加工、研削加工がこの分類になり、加工精度が高い半面、加工には時間がかかります。

[2]の成形加工は、型を使う加工です。金型で打ち抜く板金加工や、溶けた金属を鋳型に流し込む鋳造、成形金型を使ってプラスチック製品を生み出す射出加工などがこの分類になります。加工精度が出にくい半面、加工が速いので大量生産に向いています。

[3]の接合加工は、一体物の加工が困難な場合や一体物から造るよりも安く造れる場合に、部品同士を溶接や接着などで接合します。

[4]の特殊加工は、上記の切削加工や成形加工などの力を加える「動的な加工」とは異なり、力以外のエネルギーを使った「静的な加工」です。光エネルギーを使ったレーザー加工や、電気エネルギーを使用した放電加工、化学反応によるエッチング加工、また3Dプリンターもこの分類になります。力を加えないことから高精度な加工ができる上に、切削加工や成形加工では難しい形状の加工も可能な点が特徴です。

[5]の熱処理と表面処理は、熱処理が材料自体の特性を変え、表面処理は材料の表面に特性を持った皮膜を付着させるものです。

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