「大幅なコスト削減にはドラスチックな発想の転換が必要」。デンソーで「新興国向け低コストプロジェクト活動」をけん引した竹村孝宏氏はこう語る。「日経 xTECHラーニング」で「40%コスト削減! 革新的低コストプロジェクトの進め方」「の講師を務める同氏に、デンソーで実現したコスト削減の手法について聞いた。(聞き手=高市 清治)

竹村 孝宏=イントランスHRMソリューションズ代表取締役社長(元デンソー)
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台頭著しい新興国のメーカーとの激しい競争に打ち勝つため、日本のメーカーは大幅なコスト削減を求められています。

竹村氏:本当にその通りで、私は前職のデンソー在籍時、中国市場への進出に取り組む中で約40%の削減を実現しました。このレベルでないと、激しい競争の中で勝ち残れないのです。

ほぼ半減ですね。

竹村氏:その通りです。実際に社内では当初、「コストハーフ活動」と称していました。中国市場への進出に当たって、「半減」を目指すほどのコスト削減を徹底しなければならないような厳しい状況だったのです。

 当然ですがそのためには生半可なコスト削減ではなく、ドラスチックな変革が必要でした。部分的な設計上の工夫や材料の変更ではありません。設計から製造に至るフローを根本から見直しました。具体的には「設計ありき」ではなく、「調達ありき」という考え方への修正です。調達し得る安価な材料とその調達先を決めて、その材料を前提に設計を始めるフローに改めました。試行錯誤の末、これくらいの変革なくして「コストハーフ活動」は進められないと判断したのです。

日本国内でも実現できますか。

竹村氏:40%削減は難しいかもしれませんが、劇的なコスト削減を実現する根本的な見直しを図る姿勢や考え方は十分、応用できるはずです。