自動車、新材料、医療/バイオなど、プラズマ技術の応用が急拡大している。大気圧プラズマなど新技術に対する期待や情報ニーズは大きい。どう応えるか。プラズマ技術の専門家である名古屋大学教授の堀勝氏に聞いた。

プラズマ分野で起こっているイノベーションを将来のビジネスに結びつけるためには、「プラズマの基礎を習得して、プラズマの多様な応用について多様な事例を体系化して理解することが重要」と、堀さんは説いています。プラズマの科学、技術の理解を促すために、講演も積極的に行っていますね。

堀氏:はい。この7月にもセミナーで講演します。大気圧プラズマの様々な事例を広く学ぶためにも、基本原理をしっかりと把握しておくことが重要であることを、長年にわたって研究教育を遂行した経験から、改めてそのアプローチの重要性をかみしめています。基本原理や計測データを基に、応用を展望するという独自の説明の仕方は、参加者にとって有用な知恵を得ることになると信じています。

堀さんは、昨年(2017年)10月にも講演されていますが、好評だったそうですね。

堀氏:大気圧プラズマが、医療や農業などのバイオ分野を開拓する未来技術として、大きな注目を集めています。昨年のセミナーでは、大気圧プラズマの基本原理、装置、計測方法などを丁寧に解説し、バイオ分野への応用や未来展望を語りました。

 今回は、さらに、自動車への応用についても紹介したいと思います。特に、異種材料の接着に重点を置いて、大気圧プラズマ表面処理の魅力を説明します。

セミナーに参加することで、どのようなスキルを身に付けられるのでしょうか。

堀氏:講演では、大気圧プラズマの基本原理を基盤にして、バイオや材料の表面処理などの応用に取り組まれている方や、新たな応用を探索されている方が、的確にアプローチできるスキルを身に付けられるように心掛けています。

 大気圧プラズマの医療・農業ならびに自動車への応用は、今後の産業にイノベーションを起こす技術やビジネスの宝庫であり、その動向を調査する良い機会であると思います。

 基本原理から応用まで説明しますので、参加者の多様な目的意識に応えられると考えています。