電子情報技術産業協会(JEITA)は2年に一度、電子部品を取り巻く環境、電子部品の現状、10年後までの技術動向や将来展望をまとめた「電子部品技術ロードマップ」を発刊している。今回、2年前の2017年に発表したロードマップを全面改訂した(詳細はこちら)。情報通信機器に加え車載機器を重要なアプリケーションと位置付け、技術・用途・性能などにおける現状や今後の見通しに関する解説を充実させている。

 この新しいロードマップに掲載されたコンテンツのエッセンスを3回に分けて紹介する。1回目の今回は、電子部品のロードマップを描き直す上で注目した、2028年までの技術進化をけん引する4大領域について取り上げる。第2回と第3回では、ロードマップに掲載されたコンテンツの中から、10テーマを抜粋して解説する。

編集部注)テーマや技術要素の表記については、本稿ではJEITAの表記に従う。

 部品技術ロードマップ専門委員会が注目した、2028年までの技術進化をけん引する4大領域は以下の通り。

  • (1)ヒューマンライフ
  • (2)モビリティ
  • (3)インダストリー
  • (4)6次産業

 これら4つに共通するのは、2050年の姿として描かれる超スマート社会「Society 5.0」につながることだ(図1)。Society 5.0は、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030 アジェンダ」にて記載され、2030年までの国際目標である「SDGs(持続的な開発目標)」に向けた日本の優先課題の1つでもある。日本はこのSociety 5.0を実現するために、IoT(Internet of Things)、AI(人工知能)、ビッグデータ、ロボット(自動運転車、ドローンを含む)、センサの活用によって、社会システム全体の効率化・全体最適化を推進することに、国を挙げて取り組んでいる。電子部品の技術進化は、このSociety 5.0を支える礎になる。

図1 Society 5.0で実現する社会
(出所:内閣府)
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