先に、2018年12月の台湾プリント基板産業の出荷額が急落したことをお知らせしました(関連記事)。失速しているのはプリント基板だけではありません。世界の半導体の出荷額(売上高)も急落しています(図1)。18年12月における世界の出荷額の合計は、400億米ドルの大台を割り、382億米ドル台まで落ち込みました。前年同月比では辛うじて0.6%のプラス成長を維持しましたが、前月比では8%のマイナス成長です。

図1 世界の半導体の出荷額(売上高)
出所:世界半導体市場統計(WSTS)のデータを基に筆者が作成
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 今回の急落は、特に北米(前月比12%減)と中国(同9%減)で顕著です。このような急落は2008年の世界同時不況以来のことですが、2017年以降に大きく伸びていた地域ほど落ち込んでいることが特徴です。米アップル(Apple)のスマートフォン「iPhone」の販売不振は、落ち込みのきっかけにはなったかもしれません。しかし、それだけが原因とはいえないでしょう。

 半導体産業は、現在のエレクトロニクス産業の基幹をなすものです。それが不振となれば、その影響は極めて大きなものになり、多くの電子部品、電子材料、電子機器に波及することが懸念されます。まだ18年12月は、落ち込みの気配が見えたような段階です。今後さらに悪化するのか、それとも今回の落ち込みは踊り場のようなもので、早々に回復に向かうのか。まだ不透明な状況が続きそうです。しばらくは市場の動きから目が離せません。

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