台湾のプリント基板業界の動きを見ていれば、世界の民生用エレクトロニクス業界の動きを類推できます。台湾プリント基板産業の需要家の大部分は台湾の大手EMS(Electronics Manufacturing Service)やOEM(Original Equipment Manufacturer)のメーカーであり、世界の民生用エレクトロニクスに直接リンクしているからです。

 台湾プリント基板業界の1年の動きを見ていると、新しい出荷パターンができつつあることが分かります。年初の2月は、旧正月休暇のために出荷は大きく縮小します。このところ、前年同期比でマイナス成長になるまで落ち込むことが多くなっています。しかし、3月には前年並み以上のレベルまで戻し、それ以降は年末商戦に向けて月を追うごとに出荷が伸びていきます。10~11月にピークを形成し、11月~翌年1月は若干の減少傾向となります。そして1年間の累計では、ある程度のプラス成長を記録するという結果になります。

 このような出荷のパターンは、欧米のエレクトロニクスメーカー、特に米アップル(Apple)の販売計画に依存するところが大きくなっています。最近では、モバイル機器需要の比率が増すとともに、フレキシブル基板の比率が高まっているようです。昨年(2017年)の場合、アップルの新しいiPhone(iPhone X)の販売が計画未達となってしまったために、年末になってサプライチェーンの部材メーカーには少なからず混乱がありました。

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