以前から多少気にかかっていて、一度きちんと見ておこうと考えていたのが、米国の家庭で使われる医療用の電子機器の事情です。私自身いくつか病気を抱えているために、月に何度かはクリニックや薬局を訪問しているのですが、自分のこと以外にはなかなか気がまわらないのが実情でした。先日、主治医が出してくれた薬の処方箋をドラッグストアへ持っていき、調剤を待っている間に、店の中をちょっと見て回りました。

 今ごろになって気が付いたのは恥ずかしいのですが、なんと米国のドラッグストアは医療用電子機器だらけでした。ドラッグストアで陳列棚に製品が並んでいるということは、医者の処方箋がなくても買えるということです。全国レベルでの市場規模は数百万台を超えるそうです。

 日本では医療用電子機器は高価で、市場規模は小さいと認識されていますが、米国ではもう完全に民生用電子機器の扱いです。種類も豊富ですし、メーカーも複数あるようです。

処方箋がなくても買える

 ちょっと目についたものを挙げてみましょう。まず、種類も数も多いのが、血圧計です。最近では、日本でも家庭用血圧計がずいぶん普及してきていますが、米国のそれは圧倒的です。単純に血圧をデジタル表示するだけでしたら、10ドル台です。最新のものは様々な機能が付いているようで、連続測定、メモリー付き、無線機能付きなど、圧倒されます。ただし、この分野では、日本のオムロンブランドの製品が、かなり幅を利かせています(図1)。全体の中では、高い信頼性、高級機種というイメージが浸透しているようです。高級といっても、数十ドルから100ドル程度までです。

図1 多くのオムロン製品が並ぶ各種血圧計
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