先日の西日本豪雨では、200名以上の方々が命を奪われ、多くのご家族が住む家が壊滅的な被害を受け、猛暑の中で不便な避難生活を強いられています。被災された方々には心より、お悔やみ申し上げます。1日も早く日常を回復されますようお祈り申し上げます。

米国で経験した災害と復旧

 このような災害のニュースを聞くたびに感じるのは、日米間の対応の違いです。実は私自身、被害の程度はたいしたことはないのですが、マサチューセッツ州の現在の家に引っ越してから18年間で3回ほど被災しています。最も直近の事件は、2017年末に起きたものです。旅行で留守にしている間に、台所の冷蔵庫の製氷機に水を供給するパイプのコネクターが破損して、水が漏れ続け、1階が水浸しになっていたものです。このため、1階の床の大部分と壁の一部、それに地下室の天井を修理することになりました。ちなみに、拙宅は地上2階、地下1階に屋根裏部屋という構造で、合計の床面積は約350m2です。

 被災してからの最初のアクションは、保険会社との交渉です。電話連絡しただけで、検査員がやって来てくれました。調査の結果、浸水した床、壁、天井の清掃と再建は保険でカバーされることになりました。その間、家具と什器類は、外に出さなければならないので、そのための引っ越し、一時保管するための倉庫料は、再建費用の中に含まれます。友人のアドバイスでは「工事中のホテル滞在費も請求すべき」とのことでしたが、2階が実質無傷で、そこで生活や仕事が続けられたので、特に請求はしませんでした。最終的に保険会社が支払いに応じたのは約2万5000ドルで、4回に分けて支払われました。この間、清掃作業と再建業者との調整、交渉が行われます。

 清掃作業といっても、ボランティアが行う「お掃除」のレベルではありません。エキスパート(専門家)が機械化された装置を使う高効率で高品質のもので、しかも安全を保証されています。破壊的ともいえる作業で、床やカーペットを剥がし、壁もほとんど除去されました。業者によれば、浸水による基本構造へのダメージは、開けて見ないと分からないのだそうです。実際に、壁の隙間にリスが死んでいるのが見つかり、その周りの構造材は腐っていました。

清掃作業車の内部。太いホースがバキューム用、細いホースが高圧水用
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