山形大学と東ソーのグループが、フレキシブル基板に有機半導体を印刷して作成した電子回路を用いて、乳酸を定量測定することに成功した。この技術に関する「フレキシブル印刷有機回路の乳酸センサ応用」と題した講演が、「2018年第79回応用物理学会秋季学術講演会」(9月18~21日、名古屋国際会議場)であった。同学術講演会から筆者が興味を持った講演を報告するシリーズの第6回は、この発表について報告する。

 プリンテッド(印刷)エレクトロニクス技術は、真空フリー、大面積、アディティブ、高スループットの電子デバイス製造を可能にする次世代技術である。山形大学と東ソーのグループはこれまで、半導体材料に有機半導体インク、電極材料に銀ナノ粒子インクを使用し、インクジェットなどの印刷法に基づいて、均一性が高く、0.5V駆動が可能な有機インバーター回路を作製してきた。

 現在市販されているウエアラブルデバイスは、例えば「体から流れ出る汗の成分をその場で分析して、熱中症や筋肉疲労や免疫を診断する」といったバイオセンシングまでは実現できない。これを可能にするのがバイオセンサー技術である。

 そこで同グループは、有機インバーター回路を乳酸センシングに必要なアナログ回路へ応用した。

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