1. はじめに

 第65回応用物理学会春季学術講演会が早稲田大学西早稲田キャンパスで3月17日~20日に開催された。その中から筆者が興味を持った講演を報告する。第10回は、山形大学、北海道大学 電子科学研究所らによる「オストワルド熟成によるCH3NH3PbBr3ペロブスカイト量子ドットのサイズ制御」と題した発表について報告する(発表番号:20a-A204-10)。

2. 研究背景

 溶液プロセスにて、簡便に作製できるハロゲン化鉛ペロブスカイトは、太陽電池をはじめとする様々な光学デバイスへの応用が期待されている。近年では、ペロブスカイトナノ結晶およびペロブスカイト量子ドットの作製とその光学特性に関する研究も活発化し、高い発光量子収率を示すことが明らかになっている。さらに、Ligand-assisted reprecipitationをベースに反応温度・有機配位子の添加量などの諸条件によるサイズ制御の報告があるが、幅広い波長領域で狭半値幅の発光スペクトルを持つペロブスカイト量子ドットの作製法はまだ開発段階にある。

 本研究では、ペロブスカイト量子ドットの作製プロセス中において、オストワルド熟成を積極的に利用することで、ペロブスカイト量子ドットのナノオーダーでのサイズ制御を達成したので報告する。

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