2018年は、まさにジェットコースターのような年でした。メモリー価格の高騰に支えられた2017年の半導体投資は、18年に入っても拡大を続け、装置メーカー各社は大量に受注した製品の生産に追われる日々でした。部品・材料業界においても、一部で需要が供給を上回る状況が発生し、シリコンウエハーも価格水準を大幅に回復することができました。

 しかし、2018年の後半に入ると、メモリー価格の下降や米中貿易摩擦の影響が一挙に広がり、半導体メーカー各社は戦略を転換して設備投資の先送りを決定したことで、装置市場は大きく落ち込みました。装置市場は年間トータルでは10%近い成長を遂げ、主要な装置メーカーが過去最高益を達成しているにもかかわらず、株価が振るわないという不可思議な状況を半導体装置・材料業界は経験しました。実に目まぐるしい2018年だったといえるでしょう。

 この投資減速が2019年の装置市場に及ぼす影響は、SEMIのアナリストが昨年(2018年)想定していた以上に大きくなりそうです。2018年10月の時点では、19年の装置市場は「フラット~微増」のレンジで成長すると考えられていましたが、18年12月に発表された装置市場予測結果では、マイナス成長へと下方修正されたのです。

 しかし、2019年の装置市場の年間トータルでの縮小率は4%にとどまり、市場規模としては17年を上回る約600億ドルの歴史的高水準を維持することが予測されています。これは、19年後半からの設備投資回復を見込んだものです。この新たな成長局面は20年へと継続し、同年の装置市場は実に20%以上の成長をして空前の720億ドルへと拡大するとみています。

 日本の設備投資状況を見ると、東芝メモリを中心に旺盛な動きがあり、2018年、2019年ともに80億ドルを超える装置が購入され、連続プラス成長が見込まれます。さらに2020年には95億ドル近い高水準に達することが期待されます。

出所:SEMI半導体製造装置市場統計購読(EMDS) 2018年12月作成
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