フラッシュメモリーの価格が低下するなど、2018年後半に入って半導体市場の先行きに対する不透明感が広がっています。メモリーメーカーの投資先送りの発表もあり、装置メーカーの業績にも影響が表れています。しかし、決して半導体サプライチェーンの業績が悪化しているわけではありません。

 SEMIジャパンは2018年10月30日、会員交流イベント「SEMI Members Day東京」を開催しました。同イベントでは、SEMIの市場調査統計部門を統括するクラーク・ツェン氏を台湾から招聘(へい)して、半導体サプライチェーンの業績について、なかなか興味深いデータを共有できました。以下、SEMIレポート読者の皆様にもご紹介します。

2018年の装置市場はSEMIの予測を上回る成長へ

 メモリーメーカーの投資調整を受けて、装置メーカーの出荷額が減少傾向にあることは、SEMIの統計にも表れており、今年の4月~5月をピークに下降しています(図1)。

図1●2018年下期の米国半導体製造装置メーカー月間出荷額推移
出所:SEMI 2018年10月

 しかし年間を通じての成長率は、年前半と併せて検証する必要があります。それを示したのが図2です。2018年1月~9月の半導体製造装置の世界売上高は、前年同期比で20.5%増の500億米ドルに達しており、2017年の年間売上高567億米ドルに対してすでに88%まで進捗しています。中でも、日本、中国、東南アジア(ROW:Rest of the world)は2017年の年間売上高を9月までに上回っている状況です。ツェン氏は「2018年のトータルでは、7月に発表した11%増の627億米ドルという予測を上回るだろう」という見解を示しました。

図2●半導体製造装置の2018年1月~9月販売実績
出所:SEMI 2018年10月

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