今年1月にSEMIジャパン代表に就任した浜島です。30年以上にわたり半導体製造装置の業界に身を置き、米国現地法人の設立や米国企業との合併準備など海外での業務経験を重ねてきました。この経験をSEMIジャパンでも生かしたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。

 2017年12月に日本で開催された半導体製造サプライチェーンの国際展示会「SEMICON Japan」は、皆様のご支援もあり大きな成功を収めることができました。私も会場を見学しましたが、熱気あふれる雰囲気と人々の明るい表情から、ビジネスが活況であることが肌で感じられました。

 SEMIジャパンの会員である半導体装置・材料メーカーのビジネスは日本から海外へと大きくシフトしています。この状況の中で、日本で開催されたSEMICON Japanがなぜ成長しているのでしょうか。そこから日本の強みを読み解くことができると考えています。

部品やサブシステムでも日本企業のシェアは高い

 世界全体の半導体製造装置市場において、需要側である日本の半導体メーカーのシェアは現在、10%台前半です(図1)。その一方で、供給側である製造装置メーカーのシェアは世界市場の約1/3、半導体材料メーカーは世界市場の1/2以上を占めていると推定されます。半導体製造装置・材料のサプライチェーンにおいて、日本は世界をリードしているのです。

※ SEMIとSEAJが共同で集計した半導体製造装置の世界全体の売上高に対する、SEAJが集計した日本製製造装置の売上高の比率は過去20年にわたり30%台を上下しながら推移しており、この推定を裏付けています。
図1●半導体製造装置市場と日本市場シェアの推移
出所:1992-2016年実績 SEMI SEAJ、 2017年予測はSEMI

 半導体製造装置のサプライチェーンは、さらに川上の部品やサブシステムのサプライヤーへと続いており、ここでも日本企業は大きなシェアを握っています。例えば、ドライポンプ、マスフローコントローラ、ガス除害装置といったガス系の重要部品/サブシステムで日本企業は高いシェアを持っています(図2)。これらの部品/サブシステムのメーカーにとって、半導体製造装置メーカーは買い手であり、日系メーカーを中心に主要な装置メーカーが出展するSEMICON Japanは大きなビジネスチャンスとなります。

図2●半導体製造装置部品/サブシステムの日本企業シェア(2016)
出所:グローバルネット株式会社 世界半導体製造装置・試験/検査装置市場年鑑 2017

 つまり、日本の半導体サプライチェーンは、その内部に多層の「売り手」と「買い手」の関係が連なっており、それが大きな強みとなっているのです。SEMICON Japanの盛況は、それを裏付けるものと言えるでしょう。

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