2019年9月20日、米アップル(Apple)が「iPhone」3機種を発売した。価格は7万4800円~15万7800円(公式サイト、いずれも税別)と幅広い。同社の公式サイトでは、古いiPhoneを下取りするか否かで数万円といった大きな価格差が生じており、iPhoneの中古市場拡大がうかがえる。“マイナーチェンジ”と言われる今年のiPhoneだが、よく見ると世界初となる試みや、5G準備最終段階と思われる構造を目にすることができる。4つの注目点に絞って紹介したい。

製品外観
「iPhone 11 Pro」と「iPhone 11 Pro Max」は背面カメラが3眼になった。超広角レンズが特徴で、集合写真などに威力を発揮する(図:フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ)
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「iPhone 11 Pro Max」のスペック
(図:フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ)
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背面の3眼カメラは前例のない三角配列
金属枠に3個のカメラモジュールを入れて接着剤でガチガチに固めてあった(図:フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ)
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大注目はUWB

 「Ultra Wide Band(UWB)」は、今年のiPhone全機種に“新ハードウエア”として搭載された、ほぼ唯一の存在である。アップルはこれについて多くを語っていないが、標準化団体である米電気電子学会(IEEE)によると、UWBは「IEEE802.15.4z」規格に準拠している。

ほぼ唯一の新ハードUWB
2枚あるメイン基板のうち、上部基板の裏(中)面。図中に「U1 Ultra Wide Band」と書かれているのが、測位チップ。今年の新規搭載部品である(図:フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ)
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 電波の周波数は10GHzあたりを上限としている。近距離の物体までの距離を誤差2cm前後で検出できるとする。取材によると、GPS(全地球測位システム)信号の届かない地下商店街などでの屋内ナビゲーションを目的としているようだが、サービスを提供している店舗や施設は現時点で確認できていない。UWBはアライアンスを組んでおり、アップルもメンバーに加わっている。

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