今、世界で最も元気なスマートフォン(スマホ)メーカーの1つである、中国・小米(シャオミ)が、クラウドファンディングを通じて「フィーチャーフォン」、いわゆる「ガラケー」である「Qin 1s」を製品化した。端末の価格(筆者購入時)は約60米ドル。どんな市場を狙うのか、コストダウンの工夫などを紹介する。

「Qin 1s」の外観
残念ながら背面パネルは外れず、電池交換式ではない(図:フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ)
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 この端末は、厳密にはシャオミの製品ではなく、同社が出資するスタートアップ企業の中国・深圳市多亲科技(Shenzhen Duoqin Technology)が開発した製品だ(中国語の同社ホームページ)。シャオミのクラウドファンディングサイトを通じて199元(約3000円)で発表されたところ、出資金額は1時間で100万元(約1500万円)を突破し、最終的には1800万元(約2億7000万円、約9万台分)を上回ったという、人気沸騰のガラケーである。

 その理由は、シンプルな構成と電話機能に特化しただけの“タダのガラケー”ではないからだ。最大の特徴は「小愛同学」という、シャオミ独自の人工知能(AI)アシスタントを組み込んでいる点だ。目覚まし時計を設定したり音楽を再生したりといった操作を、音声やチャットで実行できる。赤外線リモコン機能を搭載しており、エアコンやテレビなどの赤外線リモコン対応機器を一声で制御できる「赤外線スマートリモコン」の役割も果たす。また、AI翻訳エンジンも搭載しており、中国語から17言語へのリアルタイム翻訳が可能だという。

 カメラを搭載せず、物理的なキーボードを設けるなどの“ガラケーらしさ”を保ちつつ、AIアシスタントや音声制御といった今どきの機能を搭載。さらに厚さ8.5mmの薄型と、デザイン性にも優れる──。まさに進化系ガラケーといったところだろう。機能がシンプルであるのに加えて、AIアシスタントによる操作補助機能を活用できる。子供や高齢者をターゲットにすると考えていたようだ。

「Qin 1s」のスペック
(図:フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ)
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