“ウエアラブル機器はスマートフォン(スマホ)の付属品”というイメージが強いが、世界共通の形状であるメガネ型や時計型、イヤホン型などバリエーションが多く、市場の潜在性は大きいと考えられている。米国の調査会社IDCによると、2018年のウエアラブル機器の年間出荷数は1億7220万台、前年比27.5%増で、今後も成長が期待されている(プレスリリース)。

 今回は、“ほぼ全部入り”と言えるスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT」を分解する。中国華為技術(ファーウェイ、Huawei Technologies)の製品で、2018年11月(日本では2018年12月)に発売され、2019年3月26日時点で出荷台数100万台を突破したという人気製品だ(関連記事「ファーウェイがスマートウォッチ『WATCH GT』の新モデル、新色や小型を追加」)。

「HUAWEI WATCH GT」外観
外観は一般的な腕時計とそっくり。セラミック製ベゼルやステンレス製ボディで外観の美しさと剛性を確保している(図:フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ)
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 PPG(photoplethysmography)方式の心拍数の計測・管理機能や、GPS・GLONASS・Galileoに対応する測位機能を実装し、ランニングのコーチング機能や水泳・サイクリング・ランニングをサポートするトライアスロン機能も備えるなど、スポーツ対応をうたう。もちろん睡眠状態も計測してスコア化する睡眠トラッキング機能も搭載しており、問題を特定して睡眠改善に向けたアドバイスを導く機能も持つという多機能ぶりだ。

 具体的には、心拍センサーやGPSなどの測位機能のほか、加速度センサー、ジャイロ(角速度)センサー、電子コンパス、気圧センサー(高度計)、環境光センサーなど、多数のセンサーを搭載する。医療には使えないが、体調管理を行う上でスマートウォッチは最適な製品といえるだろう。

 いわゆる高級時計の代名詞である機械式腕時計は精密さの極致ともいえる構造だが、機械式ゆえに誤差が発生する。電池駆動式の一般的な腕時計でも、GPS衛星などを利用した衛星電波時計は増えているが、スマホとの連携やGPS衛星からの電波を受けるなどして常に正確に保たれるスマートウォッチはやはり便利だ。海外渡航の際、自動的に現地時間に切り替わるのもありがたい。例えば欧州内で移動が続くと自分のタイムゾーンが分からなくなりがちだが、そのような時は特に便利だと感じる。

 本機は、スマホとBluetooth 4.2 BLEで接続されており、スマートフォン(スマホ)に入る電話やメッセージなどの通知をチェックしたり、スマホのリモコンのように使うことも可能だ。消費電力の大きいセルラー通信機能は持たないが、スマホの持ち歩きが日常的になっている昨今、あまり問題にならないだろう。

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