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 車載部品の品質を評価する指標の1つに、「ASIL」(Automotive Safety Integrity Level:安全性要求レベル)がある。個々の部品ではなく、ひとまとまりの機能単位「コンポーネント」に対する「許容できる安全性要求レベル」を定めたものであり、自動車の機能安全に関する国際規格「ISO 26262」にも主要構成要素として採用されている(ナショナルインスツルメンツ「ISO 26262機能安全規格とは?」)。

 ASILは、それぞれのコンポーネントで障害が発生した場合に想定される危険性を前提に割り当てられる。安全性要求レベルはAからDまであり、Dが最も厳しい。

 今回取り上げる日産リーフの「Vehicle Control Unit」(VCU)は、安全性に関連する車載電子システムで中心的な役割を果たすコントローラーである。リーフが搭載する約40個の電子制御ユニット(ECU)のうち、ブレーキなどを制御するECUの信号の多くはVCUに一度集まり、VCUが必要に応じて各ECUに指示を出す。リーフの安全機能についてのメインコンピュータとも言える存在であり、ASILでは最も厳しい安全性要求レベルDが割り当てられていると考えられる。

 以下、故障のリスクを極力低くするために、VCUにどのような機構が施されているのかを見ていこう。

VCUの外観(左)とラベル(右上)
リーフは日産自動車のクルマだが、VCUのメーカーはトヨタ自動車と関係の深いデンソー
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