One for All, All for One

 最も明白で最も難解な課題は、ねじれながら張り出す外壁の構造設計であった。最大19.5mも張り出し、傾斜も大きな外壁は、単体では自立させることすら困難なため、建物全体で外壁を支持する構造計画が必要であった。

 建物内に配置された2つのコアから外壁に向かって延びる鉄骨トラスや鉄筋コンクリート(RC)の壁梁は、通常の建物のように床を支えているだけではなく、外壁をコアにつなぎ止める引張材の役割も果たしている。その床も、ただ漫然と梁に載っているのではなく、外壁のねじれを止め、形状を安定させるのに寄与している。まさにOne for All, All for Oneの構造なのである。

コアから張り出す外壁(写真:©Ross Fraser McLean)
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