ベトナム・ホーチミン市。同国が1986年に始めた「ドイモイ(刷新)政策」と呼ぶ開放路線の成功で、街は急速に整備されている。一方で訪れるたびに、アオザイを着た人が減り、いわゆる国際都市として他の都市と似たような表情になっていく。

サイゴン川側から見た「ランドマーク81」。ホーチミン市の中のビンタイン区に位置する。周辺も開発が進む(写真:© Oliver Woodruff_Arup)
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 そんなホーチミン市に、高さ461mの超高層ビルが2018年7月に完成し、一部オープンした。「ランドマーク81」という名の通り、81層の鉄筋コンクリート(RC)造である。最近、東京でも高さ日本一のビルの計画が発表されたが、そちらは330m。それより130mも高い。

 延べ面積は24万1000m2。ホテルや展望台、スケートリンク、映画館、商業施設、高級集合住宅などから成る。

 このビルの外観は、ベトナムの重要な資源である「竹」を束ねたものをイメージしている。この地がかつて農地であったことを想起させる。

ランドマーク81の周辺。一目見ただけではこれがホーチミン市とは分からない。アラップは構造設計、火災安全設計を担当した(写真:©Arup)
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