今話題になっているニュースや技術を、専門記者や専門家が詳しく解説します。
ニュース解説
目次
-
ムーアの法則“退位”、新国王(AI)“即位”、半導体素子の学会が代替わりを宣言?
IEDM 2019のパネルディスカッションから
「ムーアの法則よ、安らかに眠れ(Rest in Peace)。新国王(AI)、永久の御代を(Long Live)。この少々過激なメッセージは、米国サンフランシスコで2019年12月9日に開幕した半導体素子の学会「65th International Electron Devices Meeting…
-
地銀・信組を経営危機から救えるか、銀行業務の自動化クラウドが日本上陸
金融機関の社内業務を効率化し、システムの運用コスト4割減をうたうITベンダーが日本に上陸した。提供するのは書類の収集や審査など手作業が主体だった業務を自動化するクラウドサービスだ。金融機関の働き方改革を後押しし、より付加価値の高い仕事へ振り向ける余力を捻出する。
-
神奈川県のHDD流出事件はヤフオクとメルカリで容疑者に目星、生々しい経緯が判明
個人情報を含む行政情報が記録された神奈川県庁のHDDがオークションサイトで販売された問題で、HDDのデータ消去を請け負っていたブロードリンクが2019年12月9日に記者会見を開いた。明らかになったのは、HDDを持ち出した元社員を特定するまでの生々しい経緯と手口だった。
-
いよいよ来年に迫る、米加州の「新築建物への太陽光設置義務」(前半)
建築関連企業と太陽光施工企業とのパートナーシップが盛んに
最近、米国カリフォルニア州では、今まで地域で聞き慣れた太陽光発電施工会社が社名を変えることが目立っている。例えば「ABCソーラー」(仮名)が「ABCソーラー・アンド・ルーフ」(仮名)に変わったり、屋根施工会社の「XYZルーフ」(仮名)が「XYZルーフ・アンド・ソーラー」(仮名)に社名を変更するとい…
-
トヨタ・アームの自動運転連合、「インテル・モービルアイ連合を排除しない」
トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(TRI-AD)と英アーム(Arm)は、自動運転技術のコンソーシアム「AVCC(Autonomous Vehicle Computing Consortium)」の狙いについて、2019年12月6日に開催したArm主催のイベント「…
-
「若い力で半導体製造業界を発展」、11日開幕のSEMICON Japanで若手向け新企画
半導体製造装置・材料の展示会「SEMICON Japan 2019」が2019年12月11日に東京ビッグサイトで開幕する(13日まで)。主催のSEMIは開幕前日の10日に都内で記者会見を開き、今回の展示会の見どころなどを紹介した。
-
技適対応版「ラズパイ4」がやっと登場、ギガビットイーサの実力に驚愕
最新のラズパイ4がようやく技適に対応し、日本でも使えるようになった。そこで、改良されたギガビットイーサネットの実力を検証した。
-
資生堂が設備投資1700億円で国内生産力を強化
36年ぶりに国内工場を栃木県大田原市に建設
資生堂が国内の生産拠点の強化に取り組む。第1弾として栃木県大田原市に延べ面積約6万5000m2の那須工場を建設し、2019年12月24日から稼働。この他、既存工場の設備更新や大阪府茨木市と福岡県久留米市の新工場建設を含め、約1700億円の設備投資を費やして国内生産力の増強を図る。
-
自動車のワイヤハーネスが不要に、「次世代フレキ」の衝撃
インクジェット印刷を使った電子回路製造技術を手掛ける東京大学発ベンチャー、エレファンテック(旧AgIC)は現在稼働している本社工場を報道陣に公開した。場所は東京・銀座近くの倉庫・工場街に位置する、元印刷工場を改築したコンパクトな工場だ。主に試作(プロトタイプ)やデモ機などに向けたフレキシブル基板を…
-
PC1000万台特需、小中学校に1人1台配る政策にPCメーカーが喜べない事情
政府は2019年12月5日、教育用ICT環境の整備拡充などを盛り込んだ総額26兆円規模の総合経済対策を閣議決定した。注目すべき対策が、義務教育課程である小中学校への大規模なパソコン導入に向けた予算措置だ。国内PC市場がまるごともう1つ生まれるほどの規模だが、パソコンメーカーには単純に喜べない事情が…
-
IPv4枯渇踏まえ150万超のJPサイトを徹底調査、驚きの「IPv6対応率」が判明
枯渇するIPv4アドレス。IPv6への移行は急務だが、Webサイトがどの程度IPv6に対応しているのかほとんど調査されていない。そこで今回、JPドメインのWebサイトのIPv6対応率が調べられて公表された。
-
EU各国が監視強化、「海外クッキー規制対応」は日本企業も他人事ではない
欧州連合(EU)各国のデータ保護機関は欧州データ保護規則(GDPR)の施行2年目にインターネットで幅広く使われるクッキー(cookie)に対する監視を強化する方針を示した。それぞれ必要な対応策を説明する。
-
Euro NCAPが12モデルの衝突試験、EVの「Model X」と「Taycan」に高評価
欧州で自動車アセスメントを手掛けるEuroNCAPは2019年12月4日、新たに12車種の衝突安全試験結果を発表した。試験したのは、米テスラ(Tesla)「Model X」、ドイツ・ポルシェ(Porsche)「Taycan」、チェコ・シュコダ(Skoda Auto)「Octavia」、フランス・ル…
-
アップルショックからカムバック、英イマジネーションが新世代GPUコア
2年半ほど前にGPUコアの英イマジネーション(Imagination Technologies)は、米アップル(Apple)から取り引き終了を宣告された。それまでiPhone向けのSoCにはImaginationのGPUコアが搭載されていたが、今後Appleは独自開発のGPUコアに切り替えることを…
-
橋梁崩落の危機を半導体加速度センサーで察知、アナログ・デバイセズが提案
第6回鉄道技術展開催
アナログ・デバイセズは、第6回鉄道技術展(2019年11月27日~29日に幕張メッセで開催)にブースを構えて、米Analog Devices(ADI)の製品を使った、鉄道などのインフラに向けたソリューションを見せた。同社が鉄道技術展にブースを構えるのは2回ぶり(4年ぶり)のためだろう、本邦初公開と…
-
同じに見えても異物を区別、キヤノンITSがハイパースペクトル画像処理ソフト
生産ラインの検査装置へ組み込みを想定
キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS、本社東京)は2019年12月9日、ドイツ・ルックスフルックス(LuxFlux)のハイパースペクトル画像処理ソフトを日本国内で販売すると発表した。通常のカラー画像は赤、緑、青の3波長(RGB)の可視光について強弱を記録するのに対して、ハイパースペクトル画…
-
EVはもうからない、EV戦略で正反対のVWとトヨタ
年間販売台数で同じ1000万台級のトヨタ自動車とドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)。だが、両社の電気自動車(EV)の普及に向けた積極性には、大きな温度差がある。この理由について、日産自動車出身でB3上級副社長の宮本丈司氏は自らの分析を、自動車用電池のシンポジウム「Advanc…
-
日本のIPv4アドレス完全枯渇はズバリ「3年後」だ、その根拠とは
IPv4アドレスの枯渇がいよいよ最終段階を迎えている。日本で完全に枯渇するのは約3年後だと推測される。その根拠は何か。
-
1つの鍵でレンタルスペース・民泊・賃貸に使い分け、スマートロックは連携サービスがカギに
電力関連設備などを扱う大崎電気工業は、貸し会議室サービスを提供するスペイシーとスマートロック「OPELO」を使ったサービスに向けて協業する。スペイシーは、会議室などのレンタルスペースに向けたマッチング(予約・決済)サービスで、同社 代表取締役 内田圭祐氏は「(米エアビーアンドビーの民泊サービス)A…
-
21年ぶりにワシントンDCで半導体テストの未来を議論、50回記念のITC開催
半導体テスト関連で世界最大の国際会議であるITC(International Test Conference)。2019年のITCは、11月10日~15日に米国ワシントンDCで開催された。今回は50回目のITCということで、久しぶりに東海岸に戻ってのワシントンDCでの開催である。半導体の浮沈に伴う…