今話題になっているニュースや技術を、専門記者や専門家が詳しく解説します。
ニュース解説
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日本のIPv4アドレス完全枯渇はズバリ「3年後」だ、その根拠とは
IPv4アドレスの枯渇がいよいよ最終段階を迎えている。日本で完全に枯渇するのは約3年後だと推測される。その根拠は何か。
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1つの鍵でレンタルスペース・民泊・賃貸に使い分け、スマートロックは連携サービスがカギに
電力関連設備などを扱う大崎電気工業は、貸し会議室サービスを提供するスペイシーとスマートロック「OPELO」を使ったサービスに向けて協業する。スペイシーは、会議室などのレンタルスペースに向けたマッチング(予約・決済)サービスで、同社 代表取締役 内田圭祐氏は「(米エアビーアンドビーの民泊サービス)A…
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手負いのニコンに急接近、買い物上手なDMG森精機が狙う重要技術
果たして提携だけで済むのか――。そう思わざるを得ないのは、ニコンとDMG森精機が新たに発表した提携だ。工作機械のIoT(Internet of Things)対応を急ぐDMG森精機にとって、ニコンの技術は喉から手が出るほど欲しい。もっと突っ込んだ策を検討していてもおかしくない。
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トヨタとNTT、500万台規模のコネクテッドカー基盤技術を開発
トヨタ自動車は2019年12月5日、コネクテッドカーが生成する大量のデータを短時間に処理できるコンピューティング基盤技術をNTTグループと共同で開発したと発表した。500万台相当のコネクテッドカーを同時に扱えるほか、道路上の障害物を車載カメラで捉えてから、他の車両に通知するまでの時間を約15秒に短…
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お金ではなく夢を追え、孫正義氏とアリババ馬氏が対談で明かした「起業家魂」
ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長と中国アリババ集団を創業した馬雲(ジャック・マー)氏が2019年12月6日、東京大学の安田講堂で対談した。孫氏は次世代を担う若い起業家らに対して「お金は追いかければ逃げていく。夢を追いかけたらお金はついてくる」と力を込めた。馬氏は「お金は人々が与えてくれる信頼…
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21年ぶりにワシントンDCで半導体テストの未来を議論、50回記念のITC開催
半導体テスト関連で世界最大の国際会議であるITC(International Test Conference)。2019年のITCは、11月10日~15日に米国ワシントンDCで開催された。今回は50回目のITCということで、久しぶりに東海岸に戻ってのワシントンDCでの開催である。半導体の浮沈に伴う…
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「投資先を日本につくる」、ソフトバンクが東大とAI研究で組んだ理由
ソフトバンクと東京大学は2019年12月6日、AI(人工知能)の研究開発に特化した産学連携協定を発表した。ソフトバンクが今後10年間で200億円を拠出し、研究者ら約150人を集結させたAI専門の研究機関「Beyond AI研究所」を2020年春にも設立する。
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Chainer開発終了、PFN幹部が明かした「感謝とおわびの気持ち」
自社のディープラーニング(深層学習)フレームワークである「Chainer」の新機能開発を終了し、米フェイスブック(Facebook)が開発する「PyTorch」に移行すると発表したPreferred Networks(PFN)。その決断の背景を詳しく見ていこう。
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ダイハツ「DNGA」適用車が躍進、11月の新車販売ランキング
ダイハツ工業の新たな車両開発・製造手法「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」を適用した車両の販売が好調だ。日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が2019年12月5日に発表した同年11月の車名別新車販売台数によると、同手法を適用した軽自動車「…
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「Googleより高精度」うたう国産音声認識の老舗、APIを一般公開
コールセンターや医療機関、自治体の議事録作成などに向けた音声認識サービスを提供するアドバンスト・メディアは、音声認識APIを提供する開発プラットフォーム「AmiVoice Cloud Platform」の一般公開を開始した。同社の音声認識エンジンを使い、受け取った音声データをテキストデータとして返…
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第2次有機EL投資ブームに沸く製造装置業界、Vテクが新製品や新サービス
iPhoneへの有機EL(OLED)ディスプレー初採用に向けて、有機ELの工場投資が相次いだのが2016~2017年。それから3年がたち、今再び有機EL投資ブームにディスプレー製造装置業界が沸き立っている。現在開催中のディスプレー関連の展示会「第29回 液晶・有機EL・センサ技術展(ファインテック…
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マツダ正念場 「X」エンジン目標未達、FR開発遅れ
マツダが苦しんでいる。ようやく投入した新型ガソリンエンジン「スカイアクティブX」は、目標性能に達しないと映る。新しい大型車用プラットフォーム(PF)の開発は、大きく遅れる。ロータリーエンジンの投入は、無期限延期。難しい技術への挑戦は応援したいが、実力が追いつかない。「身の丈」を見つめる時期だろう。
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これが10年のEV量産で出した答え、日産が電動車の新生産ライン
需要変化にリアルタイムに対応、まずは栃木工場から
日産自動車は、2020年に330億円を投じて栃木工場の生産ラインを刷新する。この投資決定から透けて見えるのは、日産が電動化戦略で現実路線を選んだことである。これまで傾注してきた電気自動車(EV)は急速には普及せず、当面はガソリン車やハイブリッド車(HEV)との共存が続くシナリオを描いた。
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サイバー海賊から船守れ、日本郵船が「バイキング国」ノルウェーの企業と協業
日本郵船はIoT(モノのインターネット)技術を活用して、船舶向けサイバーセキュリティー対策の開発を進めている。2019年11月にノルウェーの海事IT企業であるデュアログ(Dualog)と共同で「Cepa Shield」と呼ぶプロジェクトを開始した。
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米で普及期待の両面受光型、「関税免除」撤回の影響は?
米国内太陽電池メーカー、発電事業用で優位も
一度は関税を免れた「両面受光型太陽電池」が、また関税対象に戻ってしまった。2010年以降、米国では、中国などからの安価な太陽電池製品の大量流入により、国内で生産していた太陽電池メーカーは収益性が悪化し、次々と事業から撤退、または破綻に追い込まれた。
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“超多眼カメラ”対応の画像処理モジュール、ZFが20年に量産へ
単眼からステレオ、そして3眼へと、“電子の目”の数が増えている車載カメラ。3眼カメラをいち早く量産し、日産自動車やドイツBMWなどに供給しているドイツZFが、更なる多眼化に向けた一手を打つ。
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安く確実に造形できる形状を選ぶ、MSCが金属AM変形予測ツール
「Simufact Additive」の新版、ジェネレーティブデザインの活用を後押し
エムエスシーソフトウェア(本社東京)は、金属AM(Additive Manufacturing、付加造形)用シミュレーションツール「Simufact Additive」の最新版「同2020」の詳細を明らかにした。造形時の材料単価と材料使用量、装置の時間単価と造形所要時間、固定費、後加工費などを含め…
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トヨタ・ソニー・JR東の幹部が明かす、車両整備・需要予測・工事支援のDXとは
日本マイクロソフトは2019年12月5日、経営層向けのイベント「Microsoft Envision」を開き、トヨタ自動車やソニー、JR東日本の幹部らが基調講演に登壇。車両整備や需要予測、工事支援におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みを紹介した。
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GMの大型SUV、トヨタの高級ミニバン「グランエース」追撃
米ゼネラル・モーターズ(General Motors:GM)は、3列シートの大型SUV(多目的スポーツ車)「キャデラックXT6」を2020年1月1日に日本で発売する。
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マッサージクッションにも貼れるディスプレー、蛇腹で回路がゴムのように伸縮
大日本印刷は、伸び縮みさせたり曲げたりしても壊れないシート状のLEDディスプレーを開発した。同社は「第10回 高機能素材Week」(2019年12月4~6日、幕張メッセ)に参考出展。このディスプレーをマッサージクッションのようなものに貼り付け、変形させても、正常に動作し続ける様子を実演している(図…