これまでIoT(インターネット・オブ・シングズ)化を手掛けた飲料自販機やデジタルサイネージなどは100万台超。合計5000万ダウンロードを超える著名なスマホアプリと連携し、ユーザーの動線を把握。蓄積したデータで店舗への送客効果を計測できるだけでなく、ビッグデータとして街の混雑緩和にも役立てられる――。

 こんな「オフライン行動データプラットフォーム」を展開するベンチャー企業がある。東京・有楽町に小さなオフィスを構える「unerry(ウネリー)」だ。社長を務める内山英俊氏が2015年に設立した。

 同社プラットフォーム「Beacon Bank」でキーとなる技術は文字通り「ビーコン」。自販機などの機器に搭載したIoTセンサーがBluetoothを使ってスマホアプリと情報をやり取りする。単純な仕組みではあるが、同社が開発したソフトウエアにはビーコンを素早く動的に選ぶ機能など特許技術がちりばめられている。

 同社の技術にほれ込んだ1社が大手飲料メーカーのコカ・コーラ ボトラーズジャパンだ。子会社のベンチャーキャピタルであるCQベンチャーズの第1号投資先にウネリーを選んだことに加え、自らが運営する自販機にBeacon Bankの導入を始めた。

近づいてポイントをためるとドリンクがもらえる自販機
(出所:コカ・コーラ ボトラーズジャパン)
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 2019年12月には「健康自販機スポット produced by コカ・コーラ+あすけん」という新サービスを立ち上げた。食事管理アプリ「あすけん」をインストールしたスマホユーザーが特定の自販機に近づいたり、アプリに食事や体重を記録したりすることでポイントがたまる。ポイントが一定量に達すると、好きなコカ・コーラ社製品と交換できる「Coke ONドリンクチケット」がもらえる。スマホアプリと自販機が通信する仕組みを裏で支えているのがウネリ―の技術だ。

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