ユーザー同士のコミュニケーションツールとしてだけでなく、マーケティングツールとしても存在感を強めるSNS。この訴求力に着目した新たな写真撮影サービスの提供にNTTコミュニケーションズと日建設計が乗り出した。

 サービス名は「AIR FINDER」。建物に設置した専用の4Kカメラをユーザーがシェア(共用)できるクラウド型サービスで、 自撮りではかなわないアングルや画質・画角の写真を撮影できる。NTTコムがシステム開発と運営、カメラの選定・設置を、日建設計が撮影スポットの空間デザインをそれぞれ担う。

 思わずSNSに投稿したくなるような「SNS映え」する写真を手軽に撮影できるスポットを建物側であらかじめ用意。ユーザーの空間体験を高めるだけでなく、SNSでの露出を高め、マーケティングや広告への活用も狙う。

「AIR FINDER」で撮影した写真の例
(出所:NTTコミュニケーションズ)
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スマホの簡単な操作で撮影

 新サービスはNTTコムが2017年から展開するカメラシェアリングサービス「PaN」をベースに開発した。写真の撮影はユーザーが保有するスマートフォンの簡単な操作で完結するため、サービスの導入事業者は専用端末の設置が不要である。

AIR FINDERの利用手順
(出所:NTTコミュニケーションズ)
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 こだわったのは「自撮り感」だ。ユーザーはスマホのカメラ機能を立ち上げてQRコードを読み込み、専用サイトにアクセスする。利用規約などを確認したら撮影までのカウントダウンが始まる。建物に設置された4Kカメラに向かってポーズを決めて撮影完了だ。撮影写真はスマホで確認・ダウンロードできる。

 サービスの導入コストは、カメラの選定・設置や専用サイトのカスタマイズを含めて200万円程度。別途、空間デザイン費がかかる。システムの運用費は年間約200万円だ。

 第1弾の設置場所は、2019年12月5日に東京・渋谷で新たに開業した「東急プラザ渋谷」の18階屋上広場。NTTコムと日建設計がタッグを組むことになったのも、このプロジェクトがきっかけだった。

「東急プラザ渋谷」が入居する超高層ビル「渋谷フクラス」
(撮影:浅田 美浩)
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