小型コンピューター「Raspberry Pi(ラズパイ)」の進化が著しい。2019年6月に発表された「Raspberry Pi 4 Model B(以下、ラズパイ4)」は従来モデルに比べて、多くの点が改良されて注目を集めていた。しかしこのモデルは、2019年11月末まで日本で使えなかった。

 なぜなら、電波法に定められている技術基準に適合した「技術基準適合証明(技適)」の認証を取得していなかったからだ。電源を入れると必ず電波が出てしまうため、電波が外部に漏れないように遮断する電波暗室内でなければ、有線LANで使う場合でも電源を入れられなかった。

 ラズパイ4が技適の認証を取得したのは発表から3カ月後の2019年9月。ただし技適の認証を受けた製品を使うには、認証を受けた証しとなる技適マークを何らかの形で製品に表示する必要がある。

 プリント基板に技適マークを印刷して日本でも使えるようになった技適対応版のラズパイ4は、11月末に満を持して発売された。筆者はこれをいち早く入手し、動作させた。端子の仕様変更など従来モデルと違って戸惑う点もあったが、改良されたネットワーク機能の高い実力に驚いた。

ラズパイ4の基板の裏に印刷された技適マーク
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 ラズパイ4の特徴の1つは、メモリー容量の増強だ。従来のラズパイはメモリー容量が1Gバイトだったが、ラズパイ4はメモリー容量が1Gバイト、2Gバイト、4Gバイトの3種類のモデルが用意されている。メモリー容量が大きいモデルを使えば、高解像度の画像データや動画データの処理といった用途にもラズパイが使えるようになる。

 今回は、せっかくなので最大容量である4Gバイトのモデルを入手した。価格は税込みで6600円だった(価格は販売店によって異なる)。

 電源端子は、従来のmicro USBからラズパイ4ではUSB Type-Cに変更された。また、最近のラズパイは消費電力が大きいため、大容量のACアダプターが必要になる。このため、ラズパイ4に対応しているACアダプターも同時に購入した。

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