単眼からステレオ、そして3眼へと、“電子の目”の数が増えている車載カメラ。3眼カメラをいち早く量産し、日産自動車やドイツBMWなどに供給しているドイツZFが、更なる多眼化に向けた一手を打つ。

 それが、2020年中ごろに量産を開始する見込みの「Image Processing Module(IPM)」だ(図1)。最大12個のカメラのデータを処理できるモジュールで、車両前方だけでなく、周囲360度の状況や運転者の状態なども把握できる。

図1 ZFが2020年に量産するImage Processing Module(IPM)
最大12個のカメラのデータを処理できる。(撮影:日経Automotive)
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 車載カメラは通常、前方監視と周囲360度監視、運転者の状態把握など、目的ごとに個別のモジュールを用意している。機能を統合した例としては、ドイツ・コンチネンタル(Continental)が開発した2眼カメラがある。車両の前方監視と運転者モニタリングの機能を1台のモジュールに統合した。

 Continentalが「変則」2眼カメラを開発した狙いは、コストの低減にある。カメラで撮影したデータを解析する画像処理チップを1個に減らした。これまでは、前方監視と運転者モニタリングのそれぞれのカメラに画像処理チップが必要だった。

 ZFのIPMは、更なるコスト低減を狙ったものだ。最大12個のカメラのデータを、モジュールに内蔵した3個のSoC(System on a Chip)で処理する。カメラ部に画像処理チップを配置する必要がなくなるため、搭載の自由度も高められる。カメラだけでなく最大5個のミリ波レーダーの処理も可能だという。

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