「できないことをできると言わせてしまう企業風土があった。こうした状況を変えていく」。日産自動車の新社長兼CEO(最高経営責任者)に就任した内田誠氏は、2019年12月2日に開いた就任後初の会見で決意を述べた(図1)。

図1 日産自動車の新社長兼CEOの内田誠氏
(撮影:日経Automotive)
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 カルロス・ゴーン時代の同社は「実現が不可能な目標」(内田氏)を掲げ、その目標の達成を「コミットメント(必達目標)」として社員に求めた。目標の達成が最優先されたことで、「できないことをできる」と社員に言わせてしまう企業風土が生まれた。

 こうした状況の下で、日本では完成検査における不正行為が起こった。北米では高すぎる販売目標を達成するために、インセンティブ(販売奨励金)頼みの営業手法を採り、収益の悪化とブランドの低下を招いた。

 内田氏は、「高い目標を掲げ、その実現に向けて挑戦すること自体は誤りではない。目標設定の方法に問題があった」と強調。今後は、「実現不可能な目標は設定しない」とした。

 日産にとって直近の重要な課題は、急速に悪化する業績の立て直しである。同社は現在、グローバルで2022年度末までに1万2500人を削減する合理化計画を進めている。

 合理化計画の中には不採算事業の見直しや、事業・投資効率の適正化なども含まれるが、内田氏は「新型車の投入が最も重要になる」とした。中長期的な成長のためにも、「計画通りに新型車を開発し、魅力的な新車を提供し続ける」と述べた。

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