ビジネス上の人同士の「出会い」を作るマッチングアプリが好調だ。人材関連のアトラエが提供するスマホアプリ「yenta(イェンタ)」は2019年11月4日に累計マッチング数が250万件を超えた。アプリ上に表示されるマッチング候補のプロフィル情報を見ながら、副業先や情報交換したい相手、ビジネスパートナーなどを探せる。

yentaの画面。お互いに興味を持った相手とメッセージをやり取りできる
(出所:アトラエ)
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 人気のわけはビジネス目的で会ってみたい人と話せる可能性があるからだ。「自社で使ったことがない技術に関して情報交換したいITエンジニアは多い」。アトラエの岡利幸取締役CTO(最高技術責任者)はこう話す。似たようなサービスで先行して技術を利用している人とマッチングできれば、その技術を選定した理由や利用時の勘所について情報交換できる。

 昨今話題の副業探しにもよく使われている。副業に詳しいLiberaの張智寛執行役員セールス担当は「これまで、ITエンジニアの副業探しは元同僚や勉強会仲間といったリアルなつながりに頼る人が大半だったが、最近はyentaで知り合った人に副業を依頼したりされたりする話をよく聞く」と話す。

 yentaのサービス開始は2016年1月。アトラエの岡CTOは「情報交換をしたい、副業先を探したい、起業の仲間を探したい、営業先を探したい、投資先候補を見つけたい、採用につなげたいなど様々な目的で利用されている」と言う。

 利用者の職種は経営者や経営企画、マーケティング担当者など様々。IT関係職種はエンジニア、ITコンサルタントの合計で全体の約1割だ。プロジェクトマネジャーも含めると2割近くになる。IT関連職種の利用者の所属企業は「メガベンチャー(大企業に成長したベンチャー企業)、スタートアップ企業、SIerなど幅広い」(岡CTO)。

左右にスワイプして興味の有無を選択

 yentaでは、アプリ上に表示されるマッチング候補のプロフィルを見て、左右にスワイプして「興味あり」「興味なし」を選択していく。お互いに「興味あり」を選択するとマッチングが成立し、yenta上でメッセージを送受信できるようになる。

yentaの画面。左右にスワイプして興味の有無を選択する
(出所:アトラエ)
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 このUI(ユーザーインターフェース)でピンときた人もいるかもしれない。婚活や恋人探しに使われるマッチングアプリ「Tinder(ティンダー)」とよく似ているのだ。岡CTOは「yentaのサービス像で使いやすいUIを検討したところ、マッチングアプリでスタンダードになっているTinderのスタイルが優れていると判断した」と打ち明ける。

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