「空飛ぶクルマ」と呼ばれるような、人を乗せる電動の垂直離着陸(eVTOL)機を手掛けるドイツの新興企業ボロコプター(Volocopter)は、物流や農業、建設、救援分野などに向けた産業用の大型ドローン「VoloDrone」を開発し、2019年10月に試験飛行に成功した(発表資料)。こうした用途で産業用ドローンの要望があり、「1年ほど前から開発に着手した」(同社広報)という。搭載する2次電池だけで飛行するフル電動型。可搬質量(ペイロード)は最大200kgと大きいのが特徴だ。

 顧客との協業も進めており、既に「ジョン・ディア(John Deere)」ブランドで知られる農業機械(農機)大手の米ディア・アンド・カンパニー(Deere&Company)とタッグを組み、農業用ドローンの開発に着手している(発表資料)。2019年11月10日から開催している農機の世界最大級の展示会「AGRITECHNICA 2019」(ドイツ・ハノーバー、2019年11月10~16日)に、そのデモ機を展示した。展示場所は、John Deereのブース内にある「Future Technology Zone」である。

「AGRITECHNICA 2019」のJohn Deereブースに展示された「VoloDrone」。搭載しているのは噴霧器(撮影:日経 xTECH)
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2019年10月のVoloDroneによる飛行試験の様子(出典:ボロコプター)
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 AGRITECHNICAは、約20個のホールを利用した広大な展示会である。このうち、John Deereのブースは13ホールにあった。大型トラクターなどさまざまな農機を展示しており、ホール13の大部分を占めるほど大きなブース面積だった。同社の展示ブースには、トラクターなどの農機の玩具やロゴが入った各種グッズなどを販売する物販コーナーがあり、多くの来場者でにぎわっていた。物販コーナーがあるのはJohn Deereにとどまらず、他の大手企業も自社の農機の玩具やロゴの入ったグッズなどを販売しており、多くの来場者が購入していた。

John Deereのブースは13ホールにあった。大型トラクターなどの農機を所狭しと並んでいた。写真左側奥に見える白い屋根のスペースが、「VoloDrone」が展示されていた「Future Technology Zone」である。(撮影:日経 xTECH)
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John Deereのブースの物販コーナー。このコーナーだけで一般的な企業ブース並みの広さがある。(撮影:日経 xTECH)
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