携帯大手3社の2019年4~9月期決算が出そろった。NTTドコモは減収減益、KDDI(au)は増収減益、ソフトバンクは増収増益と、大手3社で明暗が分かれた。

 もっとも、通期(2020年3月期)業績予想に対する営業利益の進捗率を見ると、大手3社とも50%超。上期(4~9月期)は至って順調な結果に終わったと言える。最大の波乱要素だった楽天モバイルは商用サービスの本格展開が遅れ、大手3社は下期も予想通りの着地を期待できそうな気配である。

携帯大手3社の2019年4~9月期連結決算(国際会計基準)
カッコ内の数字は前年同期比、▲はマイナス
事業者名売上高営業利益売上高営業利益率
NTTドコモ2兆3300億円(▲2.5%)5402億円(▲11.5%)23.2%
KDDI(au)2兆5644億円(+4.2%)5534億円(▲1.4%)21.6%
ソフトバンク2兆3731億円(+6.0%)5519億円(+6.5%)23.3%
携帯大手3社の2020年3月期の業績予想と2019年4~9月期における進捗率
カッコ内の数字は前年同期比、▲はマイナス
事業者名売上高進捗率営業利益進捗率
NTTドコモ4兆6400億円(▲4.1%)50.2%8300億円(▲18.1%)65.1%
KDDI(au)5兆2000億円(+2.4%)49.3%1兆200億円(+0.6%)54.3%
ソフトバンク4兆8000億円(+3.1%)49.4%8900億円(+8.8%)62.0%

大手3社とも順調な進捗

 NTTドコモは売上高が前年同期比2.5%減の2兆3300億円、営業利益が同11.5%減の5402億円だった。一連の料金下げで業績が悪化したが、これは計画通り。むしろ、2019年6月に投入した新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」への移行が想定よりやや遅れ、業績への影響がゆるめに出ている。下期は3Gから4Gへの移行促進などで端末機器販売収入の増加を見込めることから、売上高の通期業績予想を600億円上方修正した。

 KDDIは売上高が前年同期比4.2%増の2兆5644億円、営業利益が同1.4%減の5534億円だった。3Gから4Gへの移行促進などで端末販売コストが増えたが、コンテンツ関連や金融・決済などで構成する「ライフデザイン領域」や法人向け事業の「ビジネスセグメント」が好調だった。4~6月期に計上した一部端末(中国ファーウェイ製)の評価減も7~9月期で無事に取り戻し、下期は販促費の削減を見込める。4~9月期時点ではまだ減益だが、順調な進捗となっている。

 ソフトバンクは売上高が前年同期比6.0%増の2兆3731億円、営業利益が同6.5%増の5519億円だった。ヤフーの取り込みで増収は当然として、モバイルやブロードバンドの回線が順調に拡大して増益に貢献した。法人事業や流通事業、その他の事業でも地道に利益を拡大している。流通事業ではIT関連製品・サービスを手掛けるSB C&S、その他の事業では決済サービスを展開するSBペイメントサービスが共に営業利益の過去最高を更新し続けており好調という。

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