ルネサス エレクトロニクスは、社外に提供するIP(Intellectual Property)コアの第2弾製品を発表した(ニュースリリース)。これらのIPコアは顧客のカスタムSoCの開発などに利用できる。同社は1年ほど前に、自社製品の開発に使うIPコアを社外へも供給する事業を本格的にスタートした(関連記事)。同事業への関心は高く、1年間で国内外から100件以上を超える問い合わせがあり、提供実績も数10件を超えたという。

提供されるIPコアの利用イメージ。紺色に白文字が載ったブロックをルネサスが提供可能である。同社のスライド
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 同事業を率いる矢田直樹氏(IoT・インフラ事業本部 コアIP開発統括部 技術ソリューション企画部 部長)によれば、今回、顧客や潜在顧客から要望の強かったIPコアを中心に品ぞろえを拡大した。新たに供給することになった目玉の1つは、先端プロセスに対応したIPコアである。例えば、韓国Samsung Electronicsの7nm EUV(Extreme Ultraviolet Lithography)プロセスでの製造を前提にしたSRAMやTCAM(Ternary Content Addressable Memory)、台湾TSMCの16nmプロセスでの製造を前提にしたPLL(内部発振周波数(VCO)が最大4.1GHzの逓倍PLL)やGPIOなどがある。Ethernet TSNやCAN-FD、MIPIといった新たなインターフェース規格のIPコア、埋め込みフラッシュメモリーのテスト用IPコアなども、今回、追加した。

現在提供できるIPコアの例。紺色に白文字が載ったブロックが第2弾製品として提供を始めたもの。それ以外は第1弾製品。ルネサスのスライド
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 IPコアの種類の拡大に加えて、対応可能な製造プロセスの幅も広げる。特に要望の高かったアナログIPで、実施したいとする。先端プロセスで製造できるファウンドリーの数は少ない一方で、アナログプロセスのファウンドリーの数は多い。「これまでは汎用的なアナログIPをハードマクロとして提供してきた。今後は特定のプロセスに最適化する有償サービスも実施し、そのプロセスの実力を引き出せるハードマクロのアナログIPを顧客に提供する」(矢田氏)という。

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